2024年 6月 16日 (日)

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会社と交渉して「ほどよい働き方」を探ろう

シングルの差別に悩みが尽きない(写真はイメージ)
シングルの差別に悩みが尽きない(写真はイメージ)

――川上さんなら、投稿者に対してどうアドバイスをしますか。

川上さん「投稿者さんの悩みは、もとを正すと、ご自身の希望と職場の人事システムとが合致していないことから生じているのだと思います。会社が人事システムを刷新し、上司や同僚の認識が変わらない限り、残念ながら今後も悩みがなくなることはないように思います。
一方で、投稿者さんがご自身の素直な欲求に従うことが決して悪いわけではありません。定期昇給は不要なので、今の仕事のまま続けさせて欲しいという要望を会社側に伝えてみるのも一つの方法かと思います。しかし、会社も例外に応じるのは簡単ではありません。契約社員やアルバイトなど、非正規と呼ばれる雇用形態へ切り替えを打診される可能性もあるでしょう。
会社の人事部門が親身になって相談に応じてくれるようであれば、自社の人事システムを確認しつつ、希望をかなえられる方法を検討してもらうのもよいと思います。
それはそれとして、与えられた職務に対してはしっかりと成果を出して応えていくことは社員として当然果たすべき役割です。希望をかなえられるか否かは別として、職務にはしっかりと取り組んでまっとうしていただきたいです。」

――思い切って自分の気持ちを率直に伝えて、会社側と働き方について交渉しようということですね。

川上さん「投稿者さんの悩みは、日本的雇用慣行が引き起こすジレンマから生じています。だから、同じ思いをしている人は日本中の職場にいると思います。投稿者さんの希望は従来の一般的な価値観とそぐわないため、批判的な立場をとる人も多いはずです。いまの職場が従来の一般的な価値観しか認めない体質だとしたら、今後も苦しい思いをしてしまうことでしょう。
正社員と呼ばれる働き方は、安定している半面、会社側が強い人事権を有している自由度の低い働き方でもあります。最近、職務や勤務地が限定的な働き方も出てきてはいますが、給与水準が低かったり、仕事内容が物足りなかったりするなど、まだ『程よい働き方』が実現できる選択肢として定着するには至っていない印象です。
投稿者さんの悩みを解決するためには、仕事に対する多様な考え方を受け入れて、『程よい働き方』が選択できる職場の数を世の中にもっと増やしていく必要があると思います」

(福田和郎)

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