2022年 1月 23日 (日)

リスクの世界にようこそ! 株や債券の「ジャングル」に踏み出す人だけが獲物を狙える【上】(小田切尚登)

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   運用についての話をすると、

「私は運用には興味がありません」
「私にはそんな能力がないので」

   といった反応を受けることが多い。

   なかには、

「カネのことを考えるのははしたない」
「カネのことなど妻(夫)とさえ話したことがない」

   という人がいる。

   これはとんでもない間違いである。

   我々が真っ当に生きていくのに最も基本となるのは、一つはカネ、もう一つは人間関係である。その二つに真剣に向き合わない人に人生の成功はおぼつかない。

   考えてみて欲しい。将来はこういうことになるのだから......。

  • 「カネのことを考えるのははしたない」なんて、間違いだ!
    「カネのことを考えるのははしたない」なんて、間違いだ!
  • 「カネのことを考えるのははしたない」なんて、間違いだ!

「100歳まで生きる」ということ

◆ 100歳まで生きる

今の日本人の平均寿命はどんどん伸びてきて、現在、男性が82歳弱、女性が88歳弱である。医学は進歩しており、ガンをはじめとする病気が治るようになってきている。不治の病に罹ったり事故にあったりすることがないかぎり80歳までに死ぬことはまずない。あなたは100歳まで生きることを想定しておく必要がある。

◆ 50歳までしか給料をもらえない

日本企業の終身雇用制度は維持されなくなってきている。「年長者が窓際族などと揶揄されながらも高給をもらい続ける」などというのは昔話になりつつある。今の企業はすべてIT企業であると言って良い。技術が日進月歩で進化する中で、コンピューターが仕事をどんどん奪っていく。知識はどんどん陳腐化するので、ふだんから勉強していかない限り、知的な仕事を何十年も続けていくことはできない。そう考えると50歳で引退というのも結構甘い想定かもしれない。

◆ 年金(国)は頼りにならない

人々が長寿になり、引退後の期間が長くなれば、必然的に年金に頼る人が増えていく。一方で、少子化で若い人が減っているので年金の積み立てが減っていく。結果として月々の年金の金額が先細りになっていく。「年金暮らし」などという言葉は過去のものになっていくだろう。

   ......ということで、70代くらいで死んでしまう運の良い人(!?)を除くと、我々は50歳から50年もの間、会社にも国にも頼らず自分でカネを捻出する方法を考える必要が出てくるのだ。これはフツーに考えれば「個人破産間違いなし」という状況だ。それを如何に凌いでいけるか?

   その答えは「運用」にある。

   それは特段難しいことではない。投資はいくつかのポイントを押さえれば誰にでもできることである。高等数学が必要なわけでもなく、常識にある人ならば十分獲得できる技術である。最低限の金融の知識をつけることが必要であるが、それはこれからこちらで学んでいただくとして、前提となる三つの基本的考え方を挙げておこう。

小田切 尚登(おだぎり・なおと)
小田切 尚登(おだぎり・なおと)
経済アナリスト
東京大学法学部卒業。バンク・オブ・アメリカ、BNPパリバなど大手外資系金融機関4社で勤務した後に独立。現在、明治大学大学院兼任講師(担当は金融論とコミュニケーション)。ハーン銀行(モンゴル)独立取締役。経済誌に定期的に寄稿するほか、CNBCやBloombergTVなどの海外メディアへの出演も多数。音楽スペースのシンフォニー・サロン(門前仲町)を主宰し、ピアニストとしても活躍する。1957年生まれ。
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