2024年 4月 19日 (金)

管理職のあなたが、部下の承認欲求が満たされるように振る舞うにはどうすればいい?(西野一輝)

   あなたが管理職で、部下のモチベーションを高めたいなら承認欲求を満たされるように振る舞うことが重要です。

   人間性心理学の生みの親といわれているアブラハム・マズロー氏の有名な理論に、「人間の欲求の階層(マズローの欲求のピラミッド)」理論があります。人間の基本的欲求は「5段階のピラミッド」のようになっていて、底辺の欲求が満たされると、1段階上の欲求が出てくると説いています。

  • 部下のモチベーションを高めたいなら……(写真はイメージ)
    部下のモチベーションを高めたいなら……(写真はイメージ)
  • 部下のモチベーションを高めたいなら……(写真はイメージ)

承認欲求が満たされればモチベーションは高まる

   その一つに「承認の欲求(尊厳欲求)」があります。人は誰かに認められたいと思う気持ちのことです。

   その気持ちを満たしてあげることによって1段階上の欲求である、「自己実現の欲求(成長欲求)」の段階に入るといわれています。結果としてモチベーションを高めることになります。ですから、承認欲求が満たされるような立ち振る舞いをしてください。

   では、どのようにしたらいいのか――。たとえば、目を合わせて挨拶をするとか、仕事に対する姿勢を褒めるとか......。人前で褒めることは重要です。

   さらに重要なのが伝え方です。できれば、You・I・Weの視点から感じたことを組み合わせて伝えていただきたいと思います。

   Youとは「あなたは仕事が丁寧ですね」と部下自身について伝える。Iとは「あなたの仕事が丁寧なので、私の負担が減っています」と、相手だけでなく自分がどう感じているかを伝える。そしてWeとは「あなたの丁寧な仕事ぶりは社内みんなの手本です」と伝える。

   「You → I → We」の順番で承認欲求の満たされる高さは大きくなるはずなので、上手に使い分けてください。

西野一輝(にしの・かずき)
西野一輝(にしの・かずき)
経営・組織戦略コンサルタント
大学卒業後、大手出版社に入社。ビジネス関連の編集・企画に関わる。現在は独立して事務所を設立。経営者、専門家など2000人以上に取材を行ってきた経験を生かして、人材育成や組織開発の支援を行っている。
著書に、「モチベーション下げマンとの戦い方」(朝日新書)がある。
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