ウクライナ危機から1か月 円安ドル高、どこまで!? 気になる年度末の企業業績 への影響(3月28日~4月1日)【株と為替 今週のねらい目】

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   ロシアによるウクライナ侵攻から1か月余。ロシア軍の攻撃はエスカレートしており、戦争が止む気配はない。

   そうしたなか、外国為替相場では円安進行が止まらない。円相場は1ドル=120円台と2016年2月以来、約6年1か月ぶりの円安ドル高の水準で推移している。多くの企業が年度末決算を迎えるなか、業績への影響が懸念されてくる。景気回復に水を差すことにもなりかねない。

   どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

  • 急激な円安ドル高、どうなる!?
    急激な円安ドル高、どうなる!?
  • 急激な円安ドル高、どうなる!?

東京株式市場 期末・期初に投資家はどう動く?

日経平均株価予想レンジ:2万7500円~2万8700円

2022年3月25日(金) 終値 2万8149円84銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、上値の重い展開か。

   前週の東京株式市場に日経平均株価は、大幅続伸した。9日続伸となり、2万8000円台を回復した。

   今週の日経平均株価は、いったんは上値を試す動きとなりそうだが、上値は重い展開か。日経平均株価は3月14日以降、3000円近い上げ幅となっており、スピード調整をする可能性がある。

   ポイントは3つ。第1は期末・期初を挟んだ動き。29日の配当権利付き取引最終日、31日の年度末、4月1日の新年度入りの中で、投資家がどのような動きを見せるか。

   第2は米国の金融政策で0.5%の利上げ圧力が強まっており、米国の金融政策の動向と円安の行方。第3がウクライナ情勢だ。

   月末・月初を迎え、米国の雇用統計など経済指標も発表も相次ぐため、注意が必要だ。

東京外国為替市場 ドル買い圧力は続く!?

ドル・円予想レンジ:1ドル=121円00銭~123円50銭

2022年3月25日(金)終値 122円06銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが堅調な動きか。

   前週のドル円相場は、ドルが上昇した。米国で0.5%の利上げの可能性が強まっており、日米金利差の拡大を背景にリスク選好のドル買いが入り、ドルは一時1ドル=122円台半ばまで上昇した。

   今週のドル円相場は、ドルが堅調な動きとなりそうだ。米国の0.5%利上げの可能性が高まっている一方で、日本の低金利政策からの脱却が見込めないため、ドル買い圧力が続いている。

   ウクライナ情勢などのリスク要因もあるものの、ドルの堅調な地合いに変化はなさそうだ。ただ、米国の雇用統計の発表(4月1日)など、経済指標の内容次第では、米国の金融政策に対する見方に変化が出る可能性があり、注意が必要だ。

   経済指標は、国内では29日、日本銀行の金融政策決定会合の主な意見(3月17、18日分)、2月の有効求人倍率と完全失業率、31日に2月の鉱工業生産、4月1日には3月の日銀短観などが予定されている。

   海外では、29日に米国の3月の消費者信頼感指数、30日に米国の3月のADP全米雇用統計、米国の10~12月期GDP(国内総生産)確報値、31日に中国の3月の製造業PMI、米国の2月の個人所得と個人消費支出、4月1日に米国の3月の雇用統計とISM製造業景気指数などが予定されている。

(鷲尾香一)

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