2022年 6月 29日 (水)

ロシア国債「デフォルト」へのカウントダウン進む ロシア経済を犠牲に...ウクライナ侵攻の大きすぎる代償

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ルーブル支払いは「デフォルトとみなす」

   もちろん、ロシアも手をこまねていたわけではない。

   プーチン大統領は3月5日、日米欧などの「非友好国」に対し、ルーブルでの債務返済を認める大統領令に署名した。ロシア政府も、ドルによる国債の利払いが難しくなれば、ルーブルでの支払いに切り替える可能性があると警告している。「ルーブル払いが嫌なら、外貨準備を使わせろ」と脅しをかけたのだ。

   29日には、4月4日償還の元本20億ドルの国債について、ルーブルで期限前に買い戻すと発表した。

   しかし、金融市場の対応は冷淡だった。欧米の大手格付け会社は、ロシア政府が一方的に支払い通貨をルーブルに切り替えた場合、「デフォルトとみなす」と警告している。

   ロシアがここまでデフォルトを恐れるのは、その国を代表する金融商品ともいえる国債に対する市場の信頼が失われれば、政府に加え、ロシア企業の資金調達も難しくなりかねないからだ。

   実際、ロシア国債のデフォルト懸念を受け、欧米の金融機関はロシア企業の社債取引から手をひき始めており、ロシア企業の社債デフォルトが相次ぐ可能性を招く事態に陥っている。

   デフォルトによる後遺症も計り知れない。

   一度デフォルトした国が国際金融市場に復帰するには、痛みを伴う国内改革を含む膨大な労力と、長い時間が必要になる。仮に、ウクライナ情勢が一服して、欧米から経済制裁緩和を引き出しても、デフォルトによるダメージからの回復はイバラの道だ。

   ロシアの外貨建て国債の残高は約200億ドルとも言われる。外貨準備が使えない限り、「ロシア国債のデフォルトは時間の問題」(アナリスト)というのがマーケットの見方だ。

   ロシア経済を犠牲にしたプーチン大統領の「賭け」は、大きな代償を払わされる厳しい結果に終わりそうだ。(ジャーナリスト 白井俊郎)

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