2024年 5月 2日 (木)

今こそ米国株売却の「タイミング」...エコノミストがそう見るほど米国経済よくないのか?

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いいシナリオと悪いシナリオ...その2つの行方は

ニューヨーク証券取引所
ニューヨーク証券取引所

   一方、現時点では「米国株の株高シナリオ」を見込んでいるのが、三井住友DSアセットマネジメントのチーフマーケットストラテジスト市川雅浩氏だ。

   市川氏のリポート「米国株の見通し~利上げを巡る2つのシナリオを考える」(4月25日)では、米国株の今後の展望として、2つのシナリオを考えている。

(1)利上げが景気を冷やし、株価の調整が続くシナリオ。
(2)利上げがインフレ抑制に成功し、景気を冷やさず株価が上昇基調を回復するシナリオ。

   市川氏はこう予測する。

「市場は現在、かなり急ピッチの利上げを織り込んでおり、実際の利上げがこのペースで来年まで行われた場合、(1)のシナリオが実現する公算が大きくなります。(中略)米国では景気低迷を織り込んで10年国債利回りが低下、ドル円は比較的大きくドル安・円高方向に振れ、米国株は低調な動きが続くことが予想されます」
「一方、当面は急ピッチの利上げが行われたとしても、比較的早い段階でインフレのピークアウトが確認されれば、(2)のシナリオが実現する公算が大きくなります。この場合、その後の利上げペースは緩やかなものとなり、市場の過度な利上げの織り込みも後退すると思われます。(中略)米国では期待インフレ率の低下により10年国債利回りの上昇が一服、ドル高・円安の動きも一巡し、米国株は上昇基調回復が期待されます」

   そして、三井住友DSアセットマネジメントとしては、(2)のシナリオの展開を見込んでいるとした。図表3が、今年12月末の米国株の見通しだ。

(図表3)米国株の見通し(三井住友DSアセットマネジメントの作成)
(図表3)米国株の見通し(三井住友DSアセットマネジメントの作成)

   ただし、市川氏は、

「現時点では(2)のシナリオに沿った展開が見込まれますが、この先は、消費者物価指数などの米物価動向や、米金融当局者の利上げに関する発言などから、いずれのシナリオの蓋然性が高いかを探ることになります」

と、クギを刺すことを忘れなかった。

(福田和郎)

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