2022年 5月 24日 (火)

不正融資「かぼちゃの馬車事件」の全貌とは? 被害者である著者が克明に描く【尾藤克之のオススメ】

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   2018年、スルガ銀行による巨額の不正融資事件が発覚しました。時の金融庁長官に「地方銀行の雄」とまで評価されたスルガ銀行ですが、シェアハウス不正融資事件を引き起こし、被害者たちは長く苦しい闘いの日々が待っていました。

   被害者の一人である著者の冨谷さんは、離婚、自殺まで考えるほど追い詰められながらも、徐々に同志を増やし、被害者同盟を結成します。社会派弁護士らとの出会いにより、一人では到底勝ち目のない闘いをチーム戦で挑み、ついに累積1570億円の債権放棄を勝ち取ったのです。

「かぼちゃの馬車事件~スルガ銀行シェアハウス詐欺の舞台裏」(冨谷皐介 著)みらいパブリッシング
  • 被害者だからこそ知り得た詐欺事件の裏側とは
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かぼちゃの馬車事件とは

   いま、将来への不安があり、老後の年金や子どもの教育費など、これから準備をしておかなければいけないと考えている人は多いと思います。この気持ちにつけ込むかたちで発生したのが、スルガ銀行と不動産販売会社スマートデイズが結託した不正融資「かぼちゃの馬車事件」でした。

   冨谷さんは、その作欺事件に巻き込まれ、どん底まで突き落とされた被害者。読者の皆さまは、不正に引っかかることを、自業自得だと思われるでしょうか。じつは、冨谷さん自身が「かぼちゃの馬車事件」の被害者になるまでは、他の詐欺事件の被害者のことを「脇が甘い」と考えていたそうです。

   この事件の被害者たちは大手メーカーの管理職、SE、生保の営業マン、銀行員、医者、パイロットなど、ある程度の社会的評価を得て、一定以上の見識のある人たちです。しかし、誰もが考える「将来不安」につけ込まれました。事件当時、金融庁長官だった森信親氏が「地銀の優等生」と称賛。スルガ銀行を信用する人がたくさんいたため、被害が拡大していったのです。

   なお、スルガ銀行によるシェアハウスを除く、アパート・マンション等の不正融資事件については、まだ解決しておらず、被害者救済のための活動は続いています。

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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