米動画配信のネットフリックス社(Netflix)が、メーガン妃が手掛ける子ども向けアニメシリーズ「Pearl」の制作を「突然打ち切った」というニュースが流れ、衝撃が広がっています。この「Pearl」は、メーガン妃が自身の制作会社「ArchewellProductions(アーチウェル・プロダクションズ)」を通して制作していたアニメシリーズ。ヘンリー王子夫妻がネットフリックス社と交わした「巨額独占契約」の目玉企画となるはずでした。背景には、同社の経営不振があると指摘されていますが、辛口の海外メディアからは「いよいよメーガン妃の『賞味期限』が切れた!」の声も聞こえてきます。打ち切りの原因は「夫妻の制作力不足」にあり?!英王室を離脱し、現在は米カリフォルニア州在住のヘンリー王子夫妻は、息子アーチー(Archie)君の名前をつけた制作会社「ArchewellProductions(アーチウェル・プロダクションズ)」を設立して、2020年にネットフリックス社と複数年にわたる契約を結んでいました。テレビシリーズやドキュメンタリー、映画、子ども番組などの複数作品を配信する予定だと報じられていましたが、約160億円とされた契約金が「異例の高額」だと話題になったのも、記憶に新しいところです。「Pearl」の制作発表時には、「歴史上影響力のあるさまざまな女性からインスピレーションを得る12歳の少女の冒険を中心としたファミリーシリーズ」だとメーガン妃が意気揚々と「抱負」を語っていましたし、ネットフリックス社が「金に糸目を付けずに」著名プロデューサーらを集めていたとも報じられていました。巨額を投じた「鳴り物入り」の企画だと喧伝されていただけに、突然の「打ち切り」報道は、驚きをもって受け止められたようです。NetflixcancelsMeghanMarkleseries'Pearl'amidcutbacks(ネットフリックは、経費削減のためにメーガン・マークル「Pearl」の制作をキャンセルした:米CNBCニュース)cutbacks:予算の削減、経費削減MeghanhasfallenvictimtocutbacksatNetflix(メーガン妃は、ネットフリックスの経費削減の犠牲になった:英紙ガーディアン)victim:犠牲複数のメディアが報じているように、「打ち切り」の直接の原因はネットフリックス社のコスト削減だとされています。同社は2022年第1四半期決算で10年ぶりとなる会員減少から株価の急落を招いていました。経営改善策として「Pearl」を含む複数の制作を打ち切ったようですが、一部には夫妻の対応に「ネットフリックス側がしびれを切らした」という情報も流れています。NetflixandSpotifyfinallyaddressHarryandMeghan'slackofoutput(ネットフリックスとスポティファイがついに、ヘンリーとメーガンの「番組不足」に言及した:英紙デイリーメール)lackofoutput:アウトプット不足、作品不足ネットフリックス社と同様、音楽配信サービス・スポティファイ社とも「複数の番組制作」を条件に巨額の独占契約を交わしていたヘンリー王子夫妻ですが、これまでのところ単発の番組を制作しただけで大きな作品は発表されていません。遅々として進まない企画の数々に、「契約に見合っていない」という不満の声が両社から聞こえてくる、と地元メディアが伝えています。真偽のほどはわかりませんが、ネットフリックス社の経営不振だけが原因でないことは明らかの様子。今回の「打ち切り」を引き金に、新たな嵐が吹き荒れそうです。ヘンリー王子、ライバル社への「特ダネ提供」に騒然!!ネットフリックス社との「独占契約」をめぐってトラブルになっているのは、メーガン妃だけではありません。夫のヘンリー王子がライバル社のインタビューで「特ダネ」を披露して、ネットフリックス社幹部を激怒させている、というニュースが飛びこんできました。PrinceHarryupsetsNetflixbossesafterrivalNBCinterview(ヘンリー王子がライバル社NBCのインタビューに出演してネットフリックス幹部を激怒させている:ニュージーランドメディア)ヘンリー王子は、2022年4月にオランダのハーグで開催された負傷した兵士のためのスペシャルオリンピック「インビクタス大会」を題材にした番組をネットフリックス社と制作中ですが、大会前に「極秘」で英国に立ち寄ってエリザベス女王に面会したことを、こともあろうかライバル社NBCのインタビューで披露してしまったのです!ヘンリー王子とエリザベス女王の「再会」は、ごく一部の関係者だけが知る「トップシークレット」だっただけではなく、世界中が注目する話題だけに、ネットフリックス社としては自社の番組内で披露することを望んでいたとのこと。ヘンリー王子の対応に、幹部だけではなく、社内中に「困惑の声」が広がっていると報じられています。こうしたなか、ヘンリー王子夫妻の「才能」を疑問視するような報道も増えてきました。MeghanandHarry"areonlygoodatmoaningabouttheroyalfamily"(メーガン妃ヘンリー王子は、王室への不満を言うことが得意なだけだ:英メディア)begoodat~:~が得意'Hercelebrityisfading'MeghanstrugglingtoremainrelevantafterNetflixhumiliation(名声に陰り?ネットフリックスで面目を失ったメーガン妃が、栄光を保とうと苦戦している:英デイリーエクスプレス)巨額の「独占契約」にも関わらず、なかなか作品は発表されないし、あげくの果てにはライバル社に「特ダネ」を提供。結局、「英王室ネタ」の暴露ばっかり...。メーガン妃とヘンリー王子の「社会デビュー」は、シナリオ通りとはいかないようです。それでは、「今週のニュースな英語」は「begoodat~」を使った表現を取り上げます。「~が得意」という意味の慣用句ですが、こうした基本的な表現を上手く使いこなせるようになると、バリエーションが広がります。Myfatherisgoodatcooking(私の父は、料理が得意だ)I'mgoodatsports(私は、スポーツが得意だ)I'mnotgoodatsports(私は、スポーツは得意ではない)WarrenBuffettsaysthebestthingyoucandois'beexceptionallygoodatsomething'(ウオーレン・バフェット氏は、「何かに群を抜いて得意になること」が最良のことだと言っている)「打ち切り」となったアニメ「Pearl」について、メーガン妃は「ヒロインは日々の困難を乗り越えようと、自分探しの旅に出る」とその構想を語っていました。英王室を離脱した夫妻の「自分探しの旅」はどこにたどり着くのか。真価を問われるこれからが、旅の本番です。(井津川倫子)
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