「自分の成長のために叱られたい」人は6割いる!
ところで、上司も怒りに任せて叱るわけではない。そこには「成長してほしい」という親心があるはずだが、その気持ちは伝わっているのだろうか。
「自分の成長のためには、叱られることも必要だと思うか」と聞くと、「そう思う」「ややそう思う」を合わせて、20代男性で57%が、20代女性で60%が「そう思う」と答えた。30代ではその割合はもっと高くなり、男性で64%、女性で68%が「そう思う」と答えている=図表3参照。
「叱られる」ことに関して肯定的な人が女性に多く、また、20代の一般社員よりも30代の中間管理職に多いという結果となった。
最近は、ハラスメントを気にして叱れない上司が増えているといわれるが、叱ってくれる人の存在が自身の成長につながると感じる人がこれほど多いとすれば、上司側の適切な叱り方のスキルを身につけることが重要になりそうだ。
しかし、たまには理不尽な叱り方もあるかもしれない。そこで、「上司に叱られたとき、理由については納得できることが多いか」と聞くと、「納得できることが多い」「どちらかというと納得できることが多い」を合わせて20代男性の57%、20代女性の60%が「納得できることが多い」と答えている=図表4参照。
これが30代になると、男性の64%、女性の68%が「納得できることが多い」と答えている=図表4参照。「納得できることが多い」が多数派だが、「納得できないことが多い」という人も3割以上いる微妙な結果となった。