2024年 4月 30日 (火)

がんになったら、「勧誘」増えた...経験者は語る 相談する相手、間違えないで【尾藤克之のオススメ】

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   「がんに立ち向かうには、どうすればいいでしょうか」。健康なときにはなかなか意識しないこの問題は、がん告知を受けたとき、また、がん治療がスタートしてからも、患者やその家族を大いに悩ませます。そして、悩み抜いた末に「孤独」に陥ってしまう人も少なくないのです。「がん」と宣告されたら、あなたはどうしますか?

「がんになって~今日は治療だから休みます」(下澤純子 著)みらいパブリッシング

民間療法は気になるけれど...

   ネットワークビジネスを否定しているわけではありません。しかし、他人の弱みに付け入るのが上手い人がいます。以前、筆者である私の知人で難病に罹患した人がいました。気が付いたら、壺やら絵画やら、「波動がよくなる」とされる置物を買わされていました。それらの商品が役立つことはありませんでした。同様に、下澤さんのところにも営業マンが殺到したようです。

「がんになれば、誰もが一瞬は民間療法が気になるのは当然だし、ネットワークビジネスに関しては、むしろ、お金さえあれば使ってみたいものがたくさんあります。ここで言いたいことは、その商品に、がんが治るという根拠がありますか? 言い切れますか? さらには自信が持てますか? ということです」(下澤さん)
「治療法を決めるのはもちろん自分だということ。友人の言う通りにして、それがもしうまくいかなかったとしても、その友人に責任は取れないのです。迷うならば、まずは担当医に相談しましょう。担当医が忙しいのであれば、看護師です。治療で迷った時に相談する相手を間違わないようにしましょう」(同)

   通常、標準治療があり、化学療法、手術、放射線治療に移行します。「あなたのがんは、こういう種類だから、この治療で治療します」というプランを、患者のことをよく知る担当医が主導して、患者と一緒に立てていくものです。

「病院から帰宅したら、『この○○を試してみて!』『抗がん剤なんてやってはダメ』など、そのがんが、どんなものなのかを全く知らない人たちに言われるのです。親切で提案していることが、がん患者にとって、混乱を招き、傷つけている場合があります。それよりも先に、その人のがんを知るということをしてみてください」(下澤さん)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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