2024年 4月 25日 (木)

【1万円からはじめる暗号資産】暗号資産、久々の上昇もチャンス逃した? 北大 明大、東大は取引を見送り【暗号資産バトル 第8節】

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イーサリアムの開発状況は「まだ道半ば」!?(明治大学 城正人さん)

◆ 今週(7月18日週)の出来事
今週はパリのイーサリアムカンファレンスで共同創業者のヴィタリック・ブテリン氏が、イーサリアム(ETH)の今後について語りました。
現在のイーサリアムの開発状況は「まだ道半ば」とし、今後TPS10万トランザクション(取引)を実現するまでのロードマップとして5つのキーワード「マージ」「サージ」「ヴァージ」「パージ」「スプラージ」を示しました。
秒速10万トランザクションを目指すとはいえ、いかにセキュリティを確保しながら取引の高速化を目指すことが重要です。そこで今回はこの5つのキーワードが何を意味するのか、どのようにセキュリティを確保しながら取引速度を引き上げるのか噛み砕いて説明しようと思います。なお、今回は前半編として1のマージと2のサージを取り上げます!

◆ 今後の展望5段階
簡単にイメージできるよう、下の表にまとめてみました。

(1)マージ
現在のイーサリアム(ETH)ではマイニングによって検証作業を行う「PoW」のコンセンサスアルゴリズムが使われていました。しかし、マイニングには大量の電力を浪費してしまいます。
そこでETH2.0では、Casperと呼ばれるPoS方式のコンセンサスアルゴリズムを搭載します。PoSではETHをステーキング(預けること)によって検証作業に参加することができます。不正を働かなければ最大年利22%程度で運用することが可能な一方、不正をしたら没収されてしまうという条件で運用されます。
つまり、自分のお金を没収されたくないために不正を働くインセンティブは低くなり、セキュリティが確保されるという仕組みですね。
さて、マージの段階で何をするのか。マージではPoWで動いている現在のチェーンとPoSで動くビーコンチェーンを合体させます。こちらは2022年9月の実施を予定しており目前に迫っています。

(2)サージ
次に「サージ」。サージではイーサリアムに「シャーディング」が導入されます。シャーディングとはブロックチェーンのネットワークを複数に分割すること。
例えていうなら、これまで片側1車線の道路を2車線、3車線へと車線の数を増やし、通行できる自動車の数を増やしていくことだと言えるでしょう。イーサリアム上の取引も同じように処理できる取引の件数限界を大きく引き上げることが可能です。
しかし、そんなにポコポコチェーンを拡張して安全なの?という疑問は出てくるでしょう。実際には先ほど紹介した「ビーコンチェーン」によって安全は担保されており理論上問題はないと考えます。ただ、やってみなければ何が起きるかわからないのも現実、今後注視して推移を見守る必要があるでしょう。

◆ まとめ
(1)マージと(2)サージについて取り上げてきました。来週は後半の(3)ヴァージ(4)パージ(5)スプラージを取り上げますので、ぜひ来週も覗いてみてくださいね!

   今週は取引を見送りました。

保有残高 FCRコイン 2400枚(現在1枚0.53円)    評価額 1272円
ビットコイン 0.001枚(現在1枚3,037,000円) 評価額 3037円
現金 5752円 合計 1万61円

保有する暗号資産   FCRコイン
ビットコイン

前週からの損益   プラス115円
7月22日現在      1万61円

◆ 池田昇太のワンポイントアドバイス
イーサリアムのロードマップについて、わかりやすく整理されていると感じました。ヴィタリック・ブテリン氏の目指すところまでは、まだまだ遠いですね。
イーサリアムの承認アルゴリズムがPoWからPoSに移行する時期も近づいてきており、9月までに期待上げも考えられるでしょう。しかし、イーサリアムも変わらずにビットコインとほぼ似たような値動きをしているため、もしイーサリアムを取引する場合は、ビットコインの動向も追っていく必要がありそうです。
城 正人(じょう・まさと)
城 正人(じょう・まさと)
明治大学経営学部
2021年に引き続き、出場します! 投資対象として仮想通貨に興味を持つも、その技術の持つポテンシャルに惹かれDapp開発に着手。投資家としてだけでなく、開発者としての視点からの投資戦略も立てていきます!
Twitter: https://twitter.com/dennoah_jo

◆ 今週も取引を見送りました(東京大学 迫嵩明さん)

前週からの損益    プラス・マイナスゼロ
7月22日現在            1万円

迫 嵩明(さこ・たかあき)
迫 嵩明(さこ・たかあき)
東京大学文科二類2年
学生投資連合USIC代表
高校3年生の時に株式投資のおもしろさに目覚める。日本株、米国株、仮想通貨投資を行う。長期的に伸びる市場でビジネスを展開している企業に長期投資することをモットーとしており、テンバガーを虎視眈々と狙っている。 金融を学ぶ「おもしろさ」、投資を始める「意義」を多くの人に知ってほしいと切に願う。
学生投資連合USIC:https://www.usic2008.org/

◆ ◆ アドバイザーのプロフィール

池田昇太(いけだ・しょうた)
池田昇太(いけだ・しょうた)
池田昇太(いけだ・しょうた)
フリーランスのWebディレクター。金融系メディアを対象に執筆やディレクター業務に従事。投資歴7年。FXと仮想通貨をメインにトレードしています。ファンダメンタル分析よりかはテクニカル分析を好む。最近はNFT(非代替性トークン)の詐欺事例、法的問題について関心あり。
大学対抗戦「暗号資産バトル」競技ルール
・元本は1万円。
・通貨の選定は自由。ただし、国内の事業者で買える暗号資産に限定。
・レバレッジはかけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)とする。
・元本割れは1回まで。2回、資産を失った場合は、その時点でリタイアとする。
・運用期間は6か月。最終週時点での資産増減額で順位を決める。

学生投資連合USIC 「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/

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