2024年 4月 26日 (金)

【100万円増額計画】米ドル「勝負」で明暗! 落とし穴にはまった北大と一橋大 あっぱれな同志社大【FX大学対抗戦 第9節】

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大敗!「ファンダメンタルズに頼りすぎた」(一橋大学 チームMegis)

   同志社大学チームの総額が200万円に迫り、北海道大学も着実に利益を積みかさねていくなか、我ら一橋大学チームは今回大きな損益を出してしまいました。原因としてはファンダメンタルズ分析に頼りすぎ、テクニカル分析を疎かにしてしまったことが考えられます。

◆ ドル円相場

   今週(7月25日週)、私たちはレンジブレイクの兆候を見せていたり、新たに継続するトレンドを示しそうな通貨ペアをみつけたりすることができませんでした。そこで、長期的な強いトレンドを示していた米ドル円に着目しました。日米の金利差に起因する円安傾向は長期的には継続していくと考えたからです。

   しかし、以前から懸念され続けてきたアメリカの景気減退懸念は、今週円高の大幅な進行という形で現れてきました。28日発表の4~6月期米実質経済成長率(GDP)は2四半期連続で減少しました。またFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長による利上げはデータ次第との発言から、日米の金利差は思ったより拡大しないのではないかとの見方が広がりました。こうした背景から円買い・ドル売りが進行し、結果的には21日からの一週間で6円を超える円高の進行となりました。

   指標としては27日の時点で移動平均線に着目するとデッドクロスを示しており今回のドル急落が示唆されています。MACD(マックディー)はさらに前の19日から売りサインを示しています。こうしたことを考慮すると、私たちは円安トレンドの強さを過大評価しており実態を見誤っていたことがよくわかります。

   今後のアメリカ経済および円ドルについては先行き不明瞭です。アメリカは現在経済を原油価格の高騰が支えているという側面があり、ロシアのウクライナ侵攻とそれに伴う経済制裁が続く限り、原油高による円安傾向は長期的に見れば続くという見方もあります。

   その一方で、アメリカ経済の景気後退は長引くため、円安傾向は終わりつつあるという見方もできます。FRBによる政策対応の遅れは問題視されており、不適切な施策が原因でインフレ再加速やスタグフレーションにつながるのではないかという指摘もされています。

   アメリカ経済は他国の経済にも大きな影響を及ぼすことから今後も注視していきたいと考えています。

◆ 今週の取引

前週からの損益  マイナス45万9770円
7月29日現在      90万8493円

◆ ゆかてぃんのワンポイントアドバイス
今週(7月25日週)のアメリカの注目材料はFOMC(米連邦公開市場委員会)、第2四半期GDP(速報値)、PCEデフレーターだったと思います。今回のFOMCで特に注目されたのは政策金利を0.75%にするのか、1.00%上げるのかでした。結果は0.75%の引き上げでしたが、日米の金利差はさらに拡大してドル高円安と判断したくなるところですが、それはすでに織り込まれています。
今回の注目は9月のFOMCでの対応です。CPI(消費者物価指数)は7月発表で頭打ちどころか高値を更新してしまいましたが、今週のテーマは景気後退懸念に移っていました。なぜなら、GDPが2期連続でマイナスになると景気後退と判断されるためです。そして、結果はマイナスでした。
現在のCPIの高さは原油などエネルギー価格の高騰が大きな要因となっていますが、景気後退となればエネルギーの需要は勝手に落ちてきますし、現に原油の価格は下がってきています。今回のFOMCを受けて、9月のFOMCでは0.5%の利上げがコンセンサスにもなっています。そう考えると、今年の前半のようにドルを買い続ける理由はなくなってきていると考えられます。といったように、目線を固定して他の材料を排除するのではなく、テクニカルも含め、いろんな材料を吟味して戦略を立てていけると、リスクを避けられるのではないか、と思います。
今回のマイナスは大きかったですが、トレードが改善するきっかけになると良いですね。頑張ってください!
林檎
チームmagis
林檎
一橋大学経済学部1年
一橋大学投資サークルTOWALYに所属しています。ファンダメンタルズ分析を基に株式投資を行っており、FXはまだ初心者です。モラトリアム実践中! 経験が浅いFXでは試行錯誤が続くことと思いますが、みなさんに成長していく姿をお見せしたいと思っています! よろしくお願いします!!
R
R
東京医科歯科大学 医学部医学科
一橋大学投資サークルTOWALYに所属しています。FXの経験はまだ浅いのですが、この一年を通してさまざまなことを吸収し、成長していきたいと思っています。テクニカル分析に興味があります! 1年間よろしくお願いします!
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