2024年 4月 25日 (木)

2025年、この11社が銀行業界に「破壊」をもたらすのか?

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すべての銀行手数料がゼロになる時代が到来するのか?

   これらの結果、銀行業界に起きるメガトレンドとは何か。

・すべての銀行手数料がゼロになる
・預金量よりもデータを持つ銀行が未来を制す
・24時間365日開いている銀行が標準

   こうした変化を信じることは、できるだろうか。

   本書では、銀行が生き残る方策も詳しく書いている。ここでは、個々の銀行員が生き残るためのスキルやマインドセットを紹介したい。

   20代は徹底的に金融の基礎知識を身につけること。特に「ポートフォリオ理論」が重要だ。参考書に「フィナンシャルエンジニアリング」(ジョン・ハル著)を勧めている。

   アメリカのトップ10の大学に自費で留学するのもムダではないという。いかに現在の銀行が置かれている状況、特に日本の状況が厳しいかを身に染みて知ることができるという。

   30代、40代にはテクノロジーとの関係性を考えることを勧めている。検討した結果、AIの方が市場から支持されるとの結論に達したら、そのようなAIを開発しているフィンテックベンチャーへの転職を勧めている。

   何もエンジニアになる必要はない。マネジメントが得意であれば、資金や人材を束ね、新たなベンチャーを興してもいい。50代については言及していない。現在でも少数の役員候補を除けば、50代で銀行に残っている人はほぼいない。ほとんど転籍しているからだ。

   必要なのは英語、データサイエンス、プログラミング、ファイナンス、ビジネスモデルが読めるという5つのスキルだ。「これらすべてを20代のうちに終わらせるような気持ちで臨んでもらいたい」と呼び掛けている。

   従来の銀行の営業スタイルを続けているような銀行は淘汰されるだろうし、銀行員も生き残ることは難しいと思った。

   最近ようやくネットバンキングに移行した評者だが、その便利さには驚いている。本書に予測として書かれているアップルバンクなどのアプリが利用できるようになれば、すぐに導入したいと思った。

   数年後には、日本の銀行に口座だけは残るだろうが、ほとんど実態のないものになるのだろうか。「ATM、店舗、窓口の行員 すべてが消える世界」。近未来はそこまで来ている。久しぶりに震撼するビジネス書に出会った。

(渡辺淳悦)

「銀行を淘汰する破壊的企業」
山本康正著
SBクリエイティブ
990円(税込)

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