2024年 5月 6日 (月)

【1万円からはじめる暗号資産】どう読む? 米インフレ 慎重な北大、明大はビットコイン買い【暗号資産バトル 第11節】

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イーサリアムの上昇取り逃がす!(明治大学 城正人さん)

   3週にわたってイーサリアムについて書き連ねてきたものの、現在の保守的な戦略からまったく投資できておらず、ここ最近の大幅な上昇をすべて取り逃してしまいました。今後は投資戦略を移動平均線、MACD(マックディー)などの指標を見ながら積極的に投資しようと考えています。

◆ 仮想通貨に激震走る!?「トルネードキャッシュ」とは
暗号資産を利用した取引はすべて全世界に公開されています。今後、仮想通貨が日常活用されていくと考えられていますが、プライバシーが確保されていなければ使いづらいと考える人も多いですよね。トルネードキャッシュは、プライバシーを保護するために開発されたプロトコル(アプリ)です。
下図にわかりやすく画像を作成してみました。仕組みは単純で、ボブが山田さんに人知れず1ETH(イーサリアム)を送金したいとき、トルネードキャッシュを通してサトシ、アリスと共に1ETHを送金する。これだけです。
外部から見ればボブは一郎にお金を送ったのか、太郎に送ったのか、山田に送ったのか区別することはできません。これを2000人、3000人単位で行うことで実質的にお金の出どころの追跡を不可能にしています。

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「alt トルネードキャッシュの仕組みとは」筆者作成

   しかし、トルネードキャッシュはマネーロンダリングへの規制の名目のもと、利用ができない状態となっています。

◆ トルネードキャッシュへの規制
誰が誰に送金したのかわからない点で、テロ資金などの資金洗浄に利用されることがある。そんな理由で利用できない状況にあるトルネードキャッシュですが、今回かけられた規制、制裁は主に以下の3つです。
(1) 公式Webサイトはアクセス不可
(2) マイクロソフトによるGitHubからのコード削除
(3) 開発者の逮捕

   (1)、(2)については営利企業の運営するプラットフォームに頼っていたわけですから、予想可能だったリスク。機能を代替できるようなプラットフォームを構築する必要がありますし、現状の開発状況でも補完は容易です。

   しかし、(3)は話が変わってきます。開発者は開発を行っただけで犯罪行為を行ったわけではありません。確かにトルネードキャッシュを通して犯罪者が資金洗浄を行ったのかもしれませんが、あくまで技術を使った犯罪者を罰するべきであり、開発者は罰するべきではありません。イノベーションを阻害するのではなく、技術とうまく向き合い解決策を探るほうが建設的でないでしょうか。

   今後、規制が強まる可能性も考えられますが、「そんな横暴は許されない」とさらに仮想通貨が価値を上げていくと考えています。

◆ 今週の取引
取引日 取引した暗号資産      売買状況
8/11   ビットコイン   0.00001枚を322万円で購入  取引額3220円

保有資産
ビットコイン 0.00001枚 評価額3220円
現金 6891円
合計1万111円

前週からの損益   プラス・マイナスゼロ
8月12日現在        1万111円

◆ 池田昇太のワンポイントアドバイス
先日の米国消費者物価指数(CPI)の発表の影響か、仮想通貨市場は上昇し始めました。8月14日週は、調整売りと思われる下落が見られたため、タイミングを見計らってエントリーしたいところですね。
トルネードキャッシュの件は日本国内では大きな話題にはなっていないものの、衝撃的なニュースでした。たしかにアクシー・インフィニティのハッキング時もトルネードキャッシュが使われてイーサリアム等に替えられていましたが、おっしゃるとおり罰するべきは犯罪者でしょう。ブロックチェーン技術はまだ新しい技術ですので、規制・制裁などによって価格に影響を与えるケースも出てくると考えられます。
城 正人(じょう・まさと)
城 正人(じょう・まさと)
明治大学経営学部
2021年に引き続き、出場します! 投資対象として仮想通貨に興味を持つも、その技術の持つポテンシャルに惹かれDapp開発に着手。投資家としてだけでなく、開発者としての視点からの投資戦略も立てていきます!
Twitter: https://twitter.com/dennoah_jo

◆ 今週も取引を見合わせました(東京大学 迫嵩明さん)

前週からの損益    プラス・マイナスゼロ
8月12日現在             1万円

迫 嵩明(さこ・たかあき)
迫 嵩明(さこ・たかあき)
東京大学文科二類2年
学生投資連合USIC代表
高校3年生の時に株式投資のおもしろさに目覚める。日本株、米国株、仮想通貨投資を行う。長期的に伸びる市場でビジネスを展開している企業に長期投資することをモットーとしており、テンバガーを虎視眈々と狙っている。 金融を学ぶ「おもしろさ」、投資を始める「意義」を多くの人に知ってほしいと切に願う。
学生投資連合USIC:https://www.usic2008.org/

◆ ◆ アドバイザーのプロフィール

池田昇太(いけだ・しょうた)
池田昇太(いけだ・しょうた)
池田昇太(いけだ・しょうた)
フリーランスのWebディレクター。金融系メディアを対象に執筆やディレクター業務に従事。投資歴7年。FXと仮想通貨をメインにトレードしています。ファンダメンタル分析よりかはテクニカル分析を好む。最近はNFT(非代替性トークン)の詐欺事例、法的問題について関心あり。
大学対抗戦「暗号資産バトル」競技ルール
・元本は1万円。
・通貨の選定は自由。ただし、国内の事業者で買える暗号資産に限定。
・レバレッジはかけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)とする。
・元本割れは1回まで。2回、資産を失った場合は、その時点でリタイアとする。
・運用期間は6か月。最終週時点での資産増減額で順位を決める。

学生投資連合USIC 「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/

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