日傘を持つ男性が増えている。女性の持ち物という印象が強い日傘だが、厳しい暑さが続く中、「日差しを避けて身を守るため、やむを得ず使い始めた」という人が多い。
最近の調査では男性の「メンズ日傘肯定派」は約8割に上るという結果もあり、日傘を使う男性はさらに増加しそうな勢いだ。
百貨店「売り上げは前年比で数倍」、バリエーションも豊富
東京都内の百貨店ではお盆期間中も、父親や夫の日傘を選びに訪れる家族や夫婦が多く見られた。デザインだけでなく、紫外線をカットする「UVカット」の機能を丹念に調べる人たちが多いという。
都心のある老舗百貨店では「7月以降、メンズ日傘の売り上げは前年比で数倍も伸びている」と話すなど、多くの店では売れ行きは好調だ。売り場では、メンズ日傘を大々的にPRする動きも目立っている。
男性用の日傘は10年ほど前なら、大手百貨店でも数点しか置かれてなく、使う男性もほとんどいなかった。しかし、最近は長傘や折りたたみ傘など品ぞろえが増えている。
通勤や通学時に使えるシックなデザインの傘のほか、普段使い用のおしゃれなチェックやストライプ柄の傘などバリエーションも豊富になっている。
選べるアイテムが増えたことで、客をさらに引きつけている状況だ。