2024年 5月 5日 (日)

SDGsも、経営理念も「お題目」と軽視する部下...どう諭す?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE 10】(前川孝雄)

経営理念の趣旨をしっかり説明、掲示...常に、念頭に置くよう徹底する?

   経営理念が浸透していないことに課題意識をもった真面目な上司なら、一念発起し、会議などで部下たちに徹底しよう、と考えるかもしれません。経営理念の趣旨、制定の経緯も調べ、しっかりと説明するのです。単に、字面の暗記や、主観的な解釈では不十分ですから、上司の説明次第では理解がぐっと深まり、一定の効果があるでしょう。

   経営理念を社内に掲示している企業や、朝礼や週礼で唱和している企業もあります。経営理念を常に感じさせるには、効果的でしょう。

   しかし、経営理念が形骸化するのは、その抽象度の高さにあると言えます。

   経営者が内外へのメッセージとして発信するには、大局観からの言葉は心に響きます。ただ、その理念を現場で具現化する段になると、目先の業績目標もあり、疎かになりがちです。とくに、第一線の働き手には、具体的にどんな行動を指すのか、実感を伴いにくい場合があるのです。

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