2024年 5月 8日 (水)

青ざめる政府・日銀、円安ついに1ドル=144円 「口先介入」の効き目薄く......(9月12日~16日)【株と為替 今週のねらい目】

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   日本円はどこまで下がるのか――。2022年9月7日には、とうとう1ドル=144円台を記録。1998年8月以来24年ぶりの円安水準を再び更新した。岸田文雄首相と日本銀行の黒田東彦総裁が「あらゆる措置を排除しない」と、市場の円安ムードをけん制したことで、ドル買いの勢いはやや衰えたが、原因である日米の「金利差の拡大」が解消されたわけではなく、ドル買い傾向がすぐに収まるような気配はない。

   一方、米国のインフレ懸念の後退で米国株が上昇。つれて東京株式市場の日経平均株価も上向いてきた。

   どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

  • 円安ドル高はどこまで……(写真はイメージ)
    円安ドル高はどこまで……(写真はイメージ)
  • 円安ドル高はどこまで……(写真はイメージ)

東京株式市場 米CPIに注目!

日経平均株価予想レンジ:2万7700円~2万8500円

2022年9月9日(金) 終値 2万8214円75銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、底堅い動きか。

   前週の東京株式市場の日経平均株価は、3週間ぶりに反発した。米国のインフレ懸念の後退と米長期金利の低下を背景に、米国株が上昇したことが支援材料となった。

   今週の日経平均株価は、底堅い動きか。原油先物が下落し、米長期金利が低下するなど、米国のインフレ懸念は後退している。また、9月21~22日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で予想される0.75%の利上げは市場に織り込まれたとの見方が強く、米国株の堅調な動きが予想され、これを背景に日経平均株価も底堅い動きとなりそうだ。

   ただ、米国のインフレ状態を見るうえで、13日に発表される米国の8月の消費者物価指数(CPI)の結果は要注意。市場予想を上回るようだと、再び米国のインフレ懸念が台頭する可能性がある。

東京外国為替市場 政府・日銀、円安進行をけん制

ドル・円予想レンジ:1ドル=140円50銭~144円50銭

2022年9月9日(金)終値 142円52銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルがしっかりの展開か。

   前週のドル円相場は、ドルが上昇した。9月21~22日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.75%の利上げ予想を背景に、ドルは一時1ドル=145円直前まで値を上げた。ただ、岸田文雄首相と日本銀行の黒田東彦総裁が9日に会談し、急激な円安進行をけん制したことで、ドルは1ドル=141円台半ばまで値を下げた。

   今週のドル円相場は、ドルがしっかりの展開となりそうだ。FOMCでの利上げは相場に織り込まれつつあるが、ドルを支える材料になっている。

   ただ、岸田首相と黒田日銀総裁による円安けん制もあり、ドル買いの勢いが増すとは考えづらいだろう。むしろ、米国の経済指標の結果によるインフレ懸念の動向が相場の材料になる可能性が高く、13日発表の8月の米国消費者物価指数(CPI)の結果に注目したい。

   経済指標は、国内では12日に8月の工作機械受注、13日に7~9月期法人企業景気予測調査、8月の国内企業物価指数、14日に7月の機械受注と鉱工業生産、15日に8月の貿易収支などの発表が予定されている。

   海外では、12日に米国の8月の消費者物価指数、15日に米国の8月の小売売上高と鉱工業生産、16日に中国の8月の小売売上高と鉱工業生産などの発表が予定されている。

(鷲尾香一)

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