2024年 4月 26日 (金)

幸福寿命のカギは、スポーツ選手への「推し活」にある!?...107歳もエール送った!/サントリーウエルネス×Jリーグ「Be supporters!」企画推進リーダー吉村茉佑子さんに聞く

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   高齢者や認知症の方など、普段は周囲に「支えられる」機会の多い方が、地域や地域に根差すスポーツチームを「支える」存在になるというプロジェクト「Be supporters!」を、サントリーウエルネスが手掛けている。

   シニアと社会をつなぐこのウェルビーイングな活動はどうして始まり、どんな思いを持って取り組んでいるのか。また、サプリメントを販売する会社が、どうしてこのような活動に取り組むのか――。サントリーウエルネス・メディア部「Be supporters!」企画推進リーダー吉村茉佑子(よしむら・まゆこ)さんに話を聞いた。

  • サントリーウエルネス メディア部 「Be supporters!」企画推進リーダーの吉村茉佑子さん
    サントリーウエルネス メディア部 「Be supporters!」企画推進リーダーの吉村茉佑子さん
  • スタジアムにて。サントリーウエルネス メディア部 「Be supporters!」企画推進リーダーの吉村茉佑子さん
    スタジアムにて。サントリーウエルネス メディア部 「Be supporters!」企画推進リーダーの吉村茉佑子さん
  • サントリーウエルネス メディア部 「Be supporters!」企画推進リーダーの吉村茉佑子さん
  • スタジアムにて。サントリーウエルネス メディア部 「Be supporters!」企画推進リーダーの吉村茉佑子さん

高齢者施設のみなさんに、チームを支えてもらう! イニエスタ選手を応援するため、外国語学ぶ人も

――サントリーウエルネスでは、高齢者や認知症の方が、イキイキと自分らしく生きることをサポートするプロジェクト「Be supporters!」を推進しているそうですね。どのような内容でしょうか。

吉村茉佑子さん「『Be Supporters!』というプロジェクトは、サッカーJリーグの複数クラブと連携して、普段は『支えられる』ことの多い高齢者や認知症の状態にある方が、地域のサッカークラブの『サポーター』となることで、クラブや地域を『支える』存在になっていくことを目指す――そんな取り組みです。2020年12月から始めました。
私は2021年の夏から、このプロジェクトの企画推進をリードしています。具体的には、高齢者施設の職員さんにご協力いただいて、施設で実施する試合観戦に向けて、利用者さんの選手への『推し活』をサポートしたり、選手との交流会をしたりするなどの一連のプログラムを提供しています」

――こうした取り組みによって高齢者自身や介護の現場で、どのような変化がありますか。

吉村さん「たとえば、心身のつらさから、それまで『死にたい』が口癖だった方が、サッカーの応援を通じて、だんだんと前向きになって、ネガティブな発言が減っていったり、『推し』の外国人選手(ヴィッセル神戸のイニエスタ選手です)を応援するために外国語を学んだ利用者さんもいました。利用者さんたちが笑顔になるだけでなく、それを支える施設の職員さんたちも明るくなり、介護の実習に来る学生さんが『この施設で働きたい』と思ってくれるようになるなど、周りにも良い影響が現れています」

――好循環が生まれているのですね。

吉村さん「この取り組みから分かってきたのは、年を重ね、高齢者施設に入ったからといって、好奇心が薄れるのではないということ。みんな、何歳になってもワクワクやときめきを感じたいと思っているんです。施設に入ってから、高齢者が地域とのつながりが薄くなってしまうことが多くなってしまっていたのが、つながりが増えたり強まったり、新しいつながりが生まれるなどの効果もでています」

――御社がこのプロジェクトを始めたきっかけはなんだったのでしょうか。

吉村さん「当社が提供する健康食品は、病気の予防として利用している方がほとんどですが、社長の沖中直人は2020年の就任当初から、超高齢化が進む人生100年時代では、病気の予防だけでなく、病気との『共生』に真剣に向き合う必要があるのではないか、と感じていました。
サントリーの社是には『人間の生命の輝きをめざして』という言葉がありますが、健康はあくまでも手段であって、大切なのは心がワクワクとして自分らしく輝いて過ごすことなのではないか、と考えていたのです。
ちょうどその頃、『注文をまちがえる料理店』や『deleteC』などのプロジェクトで知られる元NHKプロデューサーの小国士朗さんがこの企画を構想として持っていらっしゃり、小国さんと交流のあった沖中がそれに賛同するかたちで、このプロジェクトが立ち上がりました」
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