2024年 5月 7日 (火)

幸福寿命のカギは、スポーツ選手への「推し活」にある!?...107歳もエール送った!/サントリーウエルネス×Jリーグ「Be supporters!」企画推進リーダー吉村茉佑子さんに聞く

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このプロジェクトは『絶対やりたい!』...社長や関係者に直談判、吉村さんの熱い思い

敬老の日の特別企画「人生の先輩からのエール」では、施設で過ごすみなさんが横断幕にメッセージを寄せた。写真は、FC町田ゼルビアの横断幕。選手もサインを入れた
敬老の日の特別企画「人生の先輩からのエール」では、施設で過ごすみなさんが横断幕にメッセージを寄せた。写真は、FC町田ゼルビアの横断幕。選手もサインを入れた

――吉村さんご自身は、学生時代は食品やアルツハイマー関係の研究をしていたとか。
どのような経緯でサントリーに入社したのでしょうか。

吉村さん「私はとてもおばあちゃん子で、小さい頃は、祖母が風邪をひいただけで、心配になり、大号泣することもありました。
そんなこともあり、シニア世代が悲しまないように貢献できないか、と大学では生物科学系の研究、大学院でアルツハイマー病に関する研究を選びました。一方で、厳しい研究を続けてもなかなか答えが見えないことへの限界も感じていて、目の前の誰かが喜んでくれることをしようと企業への就職を決めました。
サントリーは文系総合職で受けた唯一の企業ですが、面接を受ける前から、なぜか『絶対にいける』という自信がありました。実際にサントリーウエルネスに配属になって思うのは、学生時代に学んできたことは、まさに当社の事業領域に直結する内容だったということです」
FC町田ゼルビアにエールを送った高齢者施設のみなさん
FC町田ゼルビアにエールを送った高齢者施設のみなさん

――「Be supporters!」の企画についても、自ら手をあげて参加したのでしょうか。

吉村さん「ええ。社内で、『Be supporters!』の企画の話を聞いた時に、『絶対にやりたい!』と思いました。小国さんと一緒に仕事をしたいと思いましたし、日ごろから新しい世界観をつくる仕事がしたいと思っていましたから。そして、会社が社会のために目指すことが私自身の自己実現にも通じると感じたからです。そこで、社長の沖中や、もともとプロジェクトを進めていたチームの方たちに『Be supporters!やりたいです!』と伝えるなどして、周りから固めていきました。当時、私はコールセンターでの業務に就いていたのですが、最初は兼職で始めて、2021年夏からこのプロジェクトの専任になりました」
ヴィッセル神戸の選手たちに「命つきるときまでサッカーを楽しみなさい」とエールを送る107歳の竹本さん
ヴィッセル神戸の選手たちに「命つきるときまでサッカーを楽しみなさい」とエールを送る107歳の竹本さん
カターレ富山の応援のため、スタジアムに駆け付けたみなさん
カターレ富山の応援のため、スタジアムに駆け付けたみなさん

――プロジェクトを推進するにあたって、大変だったことはありますか。

吉村さん「この取り組みが始まった時期は、まさにコロナ禍の真っただ中で、最初やりとりは全てオンラインでした。富山にある高齢者施設の職員さんに、オンラインでカターレ富山の応援状況をヒアリングして、内容を改善しながらプログラムを固めていきました。
富山で、導入してくれる施設数や参加者が増えて、そこで認知されたことでだんだんと他の地域にも広がってきました。0から1を生み出さなくてはいけなかったので、どうなるかわからないという不安があり、ある程度形になるまでは、暗闇の中を懐中電灯なしで歩いている感じでした。そんななかでも、このプロジェクトがここまで形になったのは、まさにサントリーの『やってみなはれ』の精神のおかげだな、とつくづく思います」

――将来、どのような取り組みをしていきたいのでしょうか。

吉村さん「今年9月の敬老の日に合わせて、全国の10のJリーグのクラブと協働して、『人生の先輩からのエール』という特別企画を行いました。合計で74の施設1434人のみなさんから、クラブや地域への力強い応援メッセージが集まりました。こうして集まったメッセージは、クラブごとに横断幕にして、敬老の日に近いホーム試合で掲出しました。今後はこうした取り組みを、他の地域にも拡大していきたいと思っています。
最近、健康寿命という言葉を聞きますが、私たちがもう一つ大切にしているキーワードは『幸福寿命』です。健康であってもなくても、毎日をイキイキと自分らしく過ごせるようになってほしい。その取り組みとしての『Be supporters!』の活動をこれからも推進していきたいと思っています」

――ありがとうございました。

(聞き手:戸川明美)

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