2024年 4月 23日 (火)

中国でコロナ過去最高の猛威! 再び全土ロックダウン、世界経済の危機? エコノミストが指摘...3大リスクは「不動産不況・新指導部・退廃的大学生」

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中国が「ウィズコロナ」に転換したら、9万人の死者が出る?

北京の天安門広場
北京の天安門広場

   仮に、中国が「ウィズコロナ」政策に転換したら、9万人の死者が出る、という猛烈な数字を挙げるのは、ニッセイ基礎研究所上席研究員の三尾幸吉郎氏だ。

   三尾氏はリポート「中国経済の見通し 2022年は前年比3.4%増、23年は同5.3%増、24年は同5.2%増と予想」(11月25日付)の中で、中国だけが「ゼロコロナ」を堅持して「鎖国状態」に陥ることをこう懸念する。

「いまウィズコロナ政策に移行すれば、インフルエンザ並みに抑えられたとしても9万人近い死亡者を出すことになりかねない。欧米先進国では数々の大波(日本では第8波)を経験し、死亡者急増という修羅場を乗り越えて、防疫と経済活動のバランスが大切との世論が形成されて、ようやくウィズコロナ政策に移行する心構えができた。
しかし、まだ第2波の中国ではそうした修羅場を乗り越えた経験が少なく、そうした世論も形成されていない。またゼロコロナ政策を堅持したことで、欧米先進国よりも遥かに少ない死亡者数に抑制できたという誇りや、中国経済を世界に先駆けてV字回復させたという自信が邪魔する面もある」

   しかし、習近平新指導部が発足した今、このままゼロコロナ政策を堅持するのか、それともウィズコロナ政策へ移行するのか。三尾氏はこう予測する。

「2022年7月に香港の新たな行政長官に就任した李家超氏が9月下旬に取り組み始めたコロナ規制の段階的緩和が試金石となりそうだ。また、世界保健機関(WHO)がパンミックの収束宣言に踏み込めば、それが中国にとってはウィズコロナ政策へ軌道修正するキッカケとなるかもしれない。経済成長率を大きく左右するだけに、その動向を注視したい」
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