2023年も続く「食品値上げラッシュ」!...今年の1.5倍超ペース エコノミストが指摘「賃上げ伴う値上げなら景気好循環だが...」、ネット民「つらい...切ない」の声も

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エコノミストは「人件費増加が原因の値上げなら歓迎すべき」

家計を考えると食品値上げは痛い(写真はイメージ)
家計を考えると食品値上げは痛い(写真はイメージ)

   来年も食品値上げラッシュが続くことに関して、ヤフーニュースのコメント欄では、第一生命経済研究所主任エコノミストの藤代宏一氏が冷静に分析した。

「これまでの輸入物価上昇が主因でしょう。一方で人件費増加も背景にあるとみられます。人件費増加が原因の値上げなら、それはマクロ的に見た場合、決して悪い現象ではなくむしろ好ましい現象です。これこそが賃金増加を伴ったインフレです」

と指摘。つづけて、

「この3月に予定されている値上げは、輸入物価要因が大きいとみられ喜べるものではありませんが、一方で最近は人手不足が深刻になるなかで賃金上昇圧力が強まりつつあることから、今後は人件費増加を主因とする値上げが起きる可能性もあります。その際は『値上げ=家計負担増=経済にマイナス』という思考パターンに距離を置くべきでしょう」

と賃上げによる好循環に期待を込めた。

   同欄では多くの人からさまざまな意見が寄せられた。藤代氏の見方に共感する意見も少なくない。

「個人としては痛し痒しですが、価格が上がっていくのは良いことと捉えたほうがいいでしょう。そもそも、価格というのは時とともに『上がって当然』なのです。しかし我が国では25年もずっとデフレだったので、若い人にはその常識が信じられないでしょう。価格上昇の要因はコストなので、決して良い価格上昇ではないのですが、あまりにデフレに慣れすぎた国民には、価格上昇への抵抗感をなくす意味では当面必要な痛みかと思います」
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