2024年 4月 20日 (土)

太陽光発電を利用、車検なし、駐車場証明なし...浜松の看板業者がつくったSDGsな超小型EVに注目!【SDGs実践編】

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   太陽光発電を利用して、最高時速60キロメートルで走るSDGs(持続可能な開発目標)な1人乗り超小型電気自動車(EV)が、「中小企業 新ものづくり・新サービス」(2022年12月13~15日開催)にお目見えした。

   その名は「NINA(ニーナ)」。

   開発したのは、看板や常夜灯、防犯灯の施工、販売を手がける「サインクリエイト」(静岡県浜松市)。2022年6月から、販売を始めている。

   高齢者が日常の買い物や病院への行き帰りに使えるのはもちろん、災害時は非常用電源として活用できるというスグレモノ。伊藤千明社長の「1キロメートルで1円の電気代で走る、次世代の、本当にエコで財布にやさしいクルマをつくりたい」という思いを具現化した。

  • サンクリエイトが「常夜灯」の開発で磨いてきた特許技術を活かした超小型電気自動車「MINA」
    サンクリエイトが「常夜灯」の開発で磨いてきた特許技術を活かした超小型電気自動車「MINA」
  • サンクリエイトが「常夜灯」の開発で磨いてきた特許技術を活かした超小型電気自動車「MINA」

スピードは出ない 日常の生活圏をゆっくり走る!

   超小型EVの「NINA」は、全長2.17メートル、幅1.16メートル、高さ1.56メートルで、海外製の車両をベースに、天井部に折り畳み式の太陽光発電の設備を搭載した原付「ミニカー」だ。

   いわゆる原付バイクと同じ区分なので、車検や車庫証明は不要。万が一の事故への備えである損害保険は、ファミリーバイク特約を利用でき、税金の負担も軽いなど、維持費が軽くて済む。

   一人しか乗れない(助手席側に荷物を置くスペースあり)が、電気でしか動かないので、最高時速60キロメートルと走るスピードは遅い。しかし、それはメリットでもあり、狭い道で小回りが効くうえ停めやすく、しかも省スペースだ。

   また、高速道路は走れないから、遠くへは行かず、日常生活に必要な移動で使うためのクルマとして、安全性が高くて便利に使える。

   充電もカンタン。家庭用コンセントから充電できて、満充電で約60~80キロメートル走行できるから、給油に行く必要もない。もちろん、雨に濡れることもない。

   NINAは、現状クルマに代わる足がなくて乗り続けている高齢者や、年金でまかなえる範囲で、安く生活の足を持ち続けたい高齢者にはオススメといえそう。

   さらにサインクリエイトでは、EV向けの太陽光パネルによる充電機器や、災害時の停電を想定した給電機能を用意している。災害時にNINAから室内への給電を可能にする、もしものときの「お助け電源」の機能を搭載した。

   たとえば、NINAに搭載した電池電力量(5.76kW/h)の場合で、家庭内の照明や冷蔵庫、テレビ、電子レンジなどが2日程度、使用可能になる。さらに、搭載した太陽光パネルを活用すれば、利用時間が延ばせるという。

清水一守(しみず・かずもり)
清水一守(しみず・かずもり)
一般社団法人SDGs大学 代表理事/公益財団法人日本ユネスコ協会連盟・ユネスコクラブ日本ライン 事務局長/英国CMIサスティナビリティ(CSR)プラクティショナー資格/相続診断士
日本大学文理学部を卒業。大学では体育を専攻。卒業後、家業である食品販売店を継ぐも新聞販売店に経営転換。地域のまちづくりとして中山道赤坂宿のブランド化を推進した。その後CSR(企業の社会的責任)の重要性を学び、2018年7月から名城大学で「東海SDGsプラットフォーム」として月2回の勉強会を開催中。SDGsを広めるための学びの場として2019年9月に一般社団法人SDGs大学を開校。現在、SDGs認定資格講座やSDGsイベントなどを開催中。
岐阜県出身、1960年生まれ。
一般社団法人SDGs大学
SDGsを広めるために、誰もが伝道師となるような認定資格講座を3段階で設定。SDGsを学ぶきっかけの資格としてSDGsカタリストから始まり、その上位資格としてのアドバイザー資格、さらにカタリストを育成するカタリストトレーナー資格を設け、2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsを他人事ではなく、『ジブンゴト』としてとらえ、実践していけるようにSDGsの研究・周知・教育を行っています。校訓として学び・実践・達成・及人を掲げ、物心両面の幸せを追求し、真の『自分ごと』を探求できる学びの『場』として、誰もが参加ができるインラインによる「SDGs大学プラットフォーム」、「SDGsキャンプ」などのセミナー、イベントを提供しています。
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