2024年 4月 25日 (木)

合格率5%...難関の司法書士試験に合格すると、こんな仕事がある!

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放射線技師から転身、独立4年目に3000万円超え

   大学の法学部出身者の体験談が多い中で、放射線技師から転身した、小菅和彦さんの体験がユニークだ。

   独立志向があり、直接顧客に感謝される仕事をしたいと司法書士を志し、3年後に合格。勤務司法書士として3年半働いた後に独立。4年目に事業所得は3000万円を超えた。法人所得を年間1億円にするのが目標だという。

   かつてバブルと言われた債務整理・過払金返還請求業務は、「衰退の道」しかない、とあった。もっとも、司法書士の先行きは不安に思われるかもしれないが、「終活」にまつわる業務が、これからどんどん増えていく、と見ている。

   高齢化に伴い、成年後見業務は増える一方だ。また、相続登記が法律で義務化される。これらの「終活」にまつわる業務が、登記業務以外の仕事として重要になる、と説明している。

   このほかにもシステムエンジニアから転職した男性、ホテル勤務を経て合格した女性らの体験も興味深い。

   最後に、司法書士試験に合格するための勉強法を解説している。ざっと紹介しておこう。憲法、民法、商法、刑法、民事訴訟法、司法書士法、供託法、不動産登記法、商業登記法、民事執行法など10以上の法律から出題される。

   択一式70問(210点)、記述式2問(70点)の280点満点で行われる。7割5分程度の得点率が必要な上に、「一定の科目での高得点も必要で、その上乗せとして24点程度が要求される」としている。不動産登記と商業登記がポイントだという。

   先に紹介した小菅さんは、「司法書士試験は、とにかく覚えることが多い試験。しかも細かいところまで正確に覚えないといけない」として、10時間くらい集中できるタフさが求められるという。

   通して読むと、司法書士の仕事の幅は広く、仕事のスタイルもさまざまであることが分かった。比較的自由度も高く、報酬も安定しているようだ。働きながら、司法書士を目指す人が多い理由が分かった。(渡辺淳悦)

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