2024年 4月 27日 (土)

つみたてNISAも活用できる ゆったりと落ち着いた投資を目指す「おとなの」投資信託

提供:日興アセットマネジメント

   日興アセットマネジメントが、低コスト・ノーロードのファンドシリーズ「Tracers」の第4弾として、「Tracers グローバル3分法(おとなのバランス)」を2023年2月10日に運用を開始した。

   「こんなの欲しかった」というアイデアを商品設計に取り入れ、事前に定めた「ルール」に沿って運用(トレース)する、ネットチャネル専用の投資信託シリーズだ。

   今回のファンドは世界の株式、REIT(不動産投資信託)、債券の3資産に、日興アセットマネジメント独自の比率で分散投資するバランスファンドで、ミドル層の投資家の声に着想を得て開発した。

   ゆったりと投資したいと考えているおとなの投資家を意識し、これまでのTracersシリーズのファンドに比べて、リスク設定をおだやかにしており、落ち着いたスタンスで投資できるファンドを目指している。

   そして、最大の注目点は「つみたてNISA適格」ファンドであることだ。もちろん2024年から始まる「新NISA」制度も利用できる。新NISA制度ではつみたてNISAの投資枠の上限が引き上げられるので、まとまったおカネの投資を考えている、おとなの投資家の選択肢になり得るところだろう。

   商品開発を担当した同社の商品開発部バイスプレジデント金澤拓也さんとマーケティング部長の小林望美さんのお二人に、商品の特長や狙いを聞いた。

  • 日興アセットマネジメント マーケティング部長 小林望美さん、商品開発部 バイスプレジデント 金澤拓也さん(左から)
    日興アセットマネジメント マーケティング部長 小林望美さん、商品開発部 バイスプレジデント 金澤拓也さん(左から)
  • 日興アセットマネジメント マーケティング部長 小林望美さん
    日興アセットマネジメント マーケティング部長 小林望美さん
  • 日興アセットマネジメント 商品開発部 バイスプレジデント 金澤拓也さん
    日興アセットマネジメント 商品開発部 バイスプレジデント 金澤拓也さん
  • 日興アセットマネジメント マーケティング部長 小林望美さん、商品開発部 バイスプレジデント 金澤拓也さん(左から)
  • 日興アセットマネジメント マーケティング部長 小林望美さん
  • 日興アセットマネジメント 商品開発部 バイスプレジデント 金澤拓也さん

オンラインセミナーで得た投資家の切実な声から発想

   日興アセットマネジメントでは、2021年2月から毎月、投資信託の初心者を対象にオンラインセミナーを開いてきた。そのなかで、ある程度まとまったおカネはもっているが、リスクが比較的ある商品に投資してよいものかどうか......。そんな迷いを持つ40~50代の人たちが、少なからずいることがわかってきた。

   一般的な長期の投資では、途中の価格変動に耐えて最後は大きなリターンを得るというものが多いが、こういった投資のスタイルに躊躇する人たちが少なくないという。

   小林さんはオンラインセミナーでの投資家のみなさんとの質疑応答のやりとりが、今回の商品開発の出発点だったと話す。

「だいたい、参加者は二分されます。ひとつは、個別の商品でどれがいいのか、ストレートに尋ねてくる方ですね。また特に最近は米国株式や世界株式のインデックスファンドが人気で、そういった株式100%のファンドを『つみたてNISA』の枠内で始めている方も多いと思います。
一方で、実はまとまったお金はあるけれど、これをそっくりそのままリスクの高い商品に託してもよいのかと迷われる人も少なくないんです。40、50代の方に特に多い声でした。このまとまった資金は運用すべきか。20代や30代の方のように、長期投資をする時間的余裕はあまりないし、減らしたくもない、と考えている方々です。そうした人たちに向けて、株式100%の投信だけではない、"攻めすぎない"商品があってもいいのではないか、というところから議論が始まりました」

   今回開発された「Tracersグローバル3分法(おとなのバランス)」は、バランスファンドに分類されるわけだが、一般に、「バランスファンド」とは、株式やREIT、債券などの複数の資産に分散投資した投資信託を指し、単一の資産に投資するよりリスクが軽減されるのが特徴の一つとして知られている。

   【図1】にあるように、米国株のS&P500インデックスファンドなど、株式のみに投資するファンドでは値動きが大きいが、バランスファンドは比較的値動きが穏やかだ。しかしながらバランスファンドといえども、株式の割合が多めのファンドは、株式の値動きの影響を強く受けてしまい、投資成果が大きく変動しやすくなる。

【図1】バランスファンドについて
【図1】バランスファンドについて
「Tracersシリーズ4本目は、『リスク・パリティ(※1)』に着目しました。各資産のリスクの大きさが等しくなるように分配するという考え方です。リスクを考慮して定めた基本資産配分比率を維持することで、特定の資産の影響を受けにくくし、ファンド全体のリスクを相対的に低く抑えることを目指しました。
緩やかな値動きをめざすスタイルであれば、ゆったりと落ち着いたスタンスで投資に臨むことができるのではないか。それであれば、長期の積み立てをする時間がないと感じている方や、ある程度まとまった資金の投資先に迷われている方の選択肢になるのではないかと考えました」(金澤さん)
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