株式投資の目的は「FIRE」「老後資金」...いやいや、Z世代の場合は、もっと切実な理由かもしれません?

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   いわゆるZ世代が株式投資に取り組む理由を聞いたところ、最も多かった答えは「生活に使えるお金を増やすため」だったことが、オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」を運営するトレジャープロモート(東京都千代田区)の調べでわかった。2023年7月14日の発表。じつに59.0%の若者が、そう答えた。

   「老後資金を増やすため」は41.0%で、2番目に多かった。Z世代にとって株式投資の理由は、意外に切実なようだ。

「FIREの達成」が投資理由のZ世代は2割

   調査は、株式投資に取り組んでいる全国の20代、30代の男女800人を対象に聞いた。

   3月に実施した「株式投資への取り組み調査_2023年春」(対象:20~70代の男女2923人)で、現在の投資状況が「含み益」となっている人の割合は、20代と30代が74.0%で最も高く、反対に「含み損」の人は20代が最も低いという結果だった。

   そこで、多くが利益を出している20代、30代に、株式投資に取り組んでいる理由や、株式投資によって実現したい目標について、今回さらなる調査を実施した。

   「あなたが株式投資に取り組んでいる理由は何ですか?」(n=800)との問いに、20代と30代から最も多く選ばれた理由は、「生活に使えるお金を増やすため」で、59.0%(回答数472人)がそう答えた。じつに6割近くが日々の生活費に充てるために株式投資に取り組んでいる実態がわかった。

   次いで多かったのは、「老後資金を増やすため」の41.0%(同328人)。若い世代でも老後への関心が高いことがうかがえる。続いて、「趣味や旅行などのやりたいことに使うお金を増やすため」が39.6%(同317人)で、「家やクルマなどの購入資金」20.4%(163人)や「子どもの養育資金を増やすため」の18.0%(144人)よりも2倍近く多かった。

   トレジャープロモートは、

「自分自身が求めることに時間とお金を使いたいという、Z世代の傾向が表れていると言えるのかもしれません」

   としている。

   また、いわゆる「FIRE(経済的自立による早期リタイア)を達成するため」と答えた人も2割を超え(21.5%)、依然として人気があることがわかった。【図1参照】

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図1 「20代、30代が株式投資に取り組む理由」(トレジャープロモート調べ)
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