2024年 5月 20日 (月)

ある新入社員が「上司との飲みニケーション」を3か月実行して、気づいたこととは?【部下の心を動かした『胸アツ』エピソード「5」後編】(前川孝雄)

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若手部下との相互理解の場を、意識して設けること

   この女性の場合は、書籍のタイトルに実直に「飲みにケーション」の実践から始め、結果、上司との距離を縮め、自ら働きがいを見出すことにつなげることができました。

   しかし、言うまでもなくこれはごく稀な例です。若手部下側から上司に働きかけ、気軽な関係を築くことなど、簡単にできることではありません。世代間ギャップの大きい職場ならなおさらです。

   そこで、若手が上司や先輩との日頃のコミュニケーションや人間関係に悩んでいるようであれば、まずは上司の側から関わりの機会をつくることが大切です。

   私は今の時代、部下との「飲みにケーション」など時間外のコミュニケーションを安直に勧めるつもりはありません。上司のみなさんに心がけてほしいのは、業務時間内に、フランクな相互理解のためのインフォーマル・コミュニケーションの場づくりを意図的に行うことです。

   その具体的な方法をここで詳述するスペースはありませんが、すでに過去の連載でも取り上げています(参照:「大丈夫です」。心配して尋ねても、悩みを話そうとしない部下...どう関わる?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE16】)。

   会議前に行う「チェックイン」や、上司から進んで部下との対話に出かける「職場内ブラブラ散歩」など、上司の姿勢と工夫次第で実行できるアイデアやヒントが得られるでしょう。関心のある方はぜひ参照してください。

   上司や先輩との対話になかなか一歩を踏み出せない部下にも、手紙をくれた彼女のような気づきや働く喜びが得られるように、上司から率先して相互理解を深め、いつでも必要なコミュニケーションが取れる関係を築いてください。

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