ノーベル賞受賞者を輩出する英国の名門国立大学「エセックス大学」――同校の正式な提携校が2025年9月29日、日本で開校した。「SAK University 東京イノベーションキャンパス」(SAK Univ.)がそれである。
SAKというのはITスクールを22年もの間運営してきた「システムアーキテクチュアナレッジ」。株式会社エスアイイーが経営してきたが、このたびエセックス大学の提携校として認定を受けた。
10月27日に行われた開校記念式典では、どんな大学で、何を目指すのかが語られた。
日本語で学べて、エセックス大学の学士号と大学院卒業資格を取得できる
SAK Univ.はIT人材を育成するために生まれた。背景には、2030年にIT人材が最大で79万人不足するおそれがあるという試算(経済産業省調査)がある。ITスキルを学ぶ高等教育のニーズやグローバル人材の育成は喫緊の課題なのだ。
SAK Univ.の大きな特徴は、エセックス大学認定のプログラムを、日本語で受講できること。英語に不安がある人でも安心して学べる。さらに、英国の高等教育基準を満たすようにプログラムが設計されているので、エセックス大学の学士号と大学院卒業資格を取得することが可能である。
プログラムは、「コンピュータサイエンス学士号」と「コンピュータサイエンス&セキュリティ(大学院ディプロマ)」が用意されている。
前者では、ソフトウェア開発、データ構造とアルゴリズム、最新技術に関する基礎をしっかりと身につけることができ、後者では、進化し続けるコンピュータセキュリティやデジタルインフラの分野で求められる専門知識を習得できる。専門的なスキルと知識の習得、スキルを証明する資格取得、さらに、実務に生かせる演習課題によって即戦力となるスキルを身につけられる。