VR「授乳カフェ」ちょっと怪しげだが 扉の向こうはめくるめく光景

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   【連載】VRはじめの一歩

   「VR(仮想現実)」を基本の「キ」から押さえつつ、「VRを楽しむ達人」を目指す連載。ナビゲート役は、「メタバース」でのマーケティングや調査を手掛ける「往来」代表取締役の東智美さんだ。

   VRヘッドセット「Oculus Quest2(オキュラスクエスト、以下Quest2)」を手に入れたものの、コンテンツが多すぎて何を楽しめばよいかわからない記者。東さんが「ここは面白い!」と勧める、「授乳カフェ」へ行くことにした。VR向けSNSアプリ「VRChat」上にあるという。それにしても「授乳カフェ」って、名前からして気になるが......。

  • VR空間にある「授乳caféキタリナQuest支店」に潜入!
    VR空間にある「授乳caféキタリナQuest支店」に潜入!
  • 常連として取材に快く答えてくれた、海(Umi_large)さん(写真右)
    常連として取材に快く答えてくれた、海(Umi_large)さん(写真右)
  • ヤチョウママ(写真左)、おサルパパ(写真右)と家族写真のような3ショット
    ヤチョウママ(写真左)、おサルパパ(写真右)と家族写真のような3ショット
  • 100 人を超える参加者が訪れ、インスタンスが5つ以上できる日もあるそう
    100 人を超える参加者が訪れ、インスタンスが5つ以上できる日もあるそう
  • 「授乳caféキタリナQuest支店」支店長・円角(ennkaku)さん
    「授乳caféキタリナQuest支店」支店長・円角(ennkaku)さん
  • VR空間にある「授乳caféキタリナQuest支店」に潜入!
  • 常連として取材に快く答えてくれた、海(Umi_large)さん(写真右)
  • ヤチョウママ(写真左)、おサルパパ(写真右)と家族写真のような3ショット
  • 100 人を超える参加者が訪れ、インスタンスが5つ以上できる日もあるそう
  • 「授乳caféキタリナQuest支店」支店長・円角(ennkaku)さん

「健全な場所なんです!」3回繰り返す

   記者が今回お邪魔するのは、毎週木曜日22時30分~23時30分に開店している「授乳caféキタリナQuest支店」だ。初利用なので「まずは、22時からの新規向け説明会に参加しましょう」と東さん。

   事前にカフェの公式ツイッターアカウントの告知を確認し、その日のインスタンス(VR Chat内の「ワールド」の個別単位)リーダーに「フレンドリクエスト」を送る。時間になったらVR Chat内でメニューを開き、リーダーのプロフィール画面から「Join」を選んで、インスタンスに入ればよい。記者が参加した日のリーダーは「osarumonky」さん(以下、おサルパパ)だ。

説明会には記者の他に、10人ほどの参加者がいた
説明会には記者の他に、10人ほどの参加者がいた

   説明会では、「授乳」のやり方が口頭と実演で伝えられた。癒やされる側(赤ちゃん)が座ったイスを、癒やす側(パパやママ)が抱え、ほ乳瓶をくわえさせたり、子守を歌ったりするようだ。「直接だっこ」はしないという。イスを抱え上げられる時に視界が大きく動いて酔いやすいので、心配な人は目をつぶっておくとよい。

ベビーベッドに寝かされた状態でも授乳体験できる。アバターは寝ているが、操作する側は現実世界で座ったまま(黒猫は記者のアバター)
ベビーベッドに寝かされた状態でも授乳体験できる。アバターは寝ているが、操作する側は現実世界で座ったまま(黒猫は記者のアバター)
「怖いお店ではありません!本当の本当に、健全な場所なんです!」

   おサルパパは(大事なことだからか)3回も繰り返していた。説明は終始丁寧で怪しいところはなかったが、何せ物心ついてから授乳された経験がないため、未知への不安が拭えない。既に東さんに「ママー」とすがりたい。

東さん「では、いざ授乳カフェへ!」

   説明会終了後、東さんは記者の思いに気付かないまま走り出した。「ええい、ままよ!」。記者も後を追いかけ、指定されたインスタンスに飛び込んだ。

〇東智美(ひがし・ともみ)株式会社トーモ/株式会社往来 代表取締役
2009年、ウェブ・グラフィック制作を主要事業に東京都港区に株式会社トーモを設立。16年に自社ブランド「RAKUNI」をつくりスマホアクセサリーの販売事業を開始した。2021年3月にメタバースでのマーケティングや調査を手掛ける株式往来を立ち上げ、3月25日にエムディエヌコーポレーションより『仮想空間とVR』を上梓。
媒体やブロガーとのメディアリレーションを得意分野とし、自らも「flick!」「日経クロステック」などに連載を持ち、「FNNプライムニュース α」の海外テックイベントのレポーターを務めるなど、ネットや媒体を積極的に活用した販促活動を行っている。

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