2024年 5月 1日 (水)

新駐日アメリカ大使、ヒロシマ訪問 その感想と行動とは

   <テレビウォッチ>8月に赴任してきて、2か月ほど経った駐日アメリカ大使のジョン・ルースに、クローズアップ現代は「テレビ史上初」のインタビューに成功した。インタビュアーは国谷裕子キャスター単独で、放送タイトルは「オバマ 『盟友』 ルース新大使が語る」。

   さて、「異色の大使」というのが、ルースにつけられたキャッチフレーズだ。よくある「知日派」「親日派」ではなく、それまで訪日の経験なし。また政治家になったことも、外交官だったこともなく、いきなり大使になったのだ。

安保問題踏み込まず

   とはいっても、それまでの経歴は華々しい。シリコンバレーの著名な有力法律事務所の敏腕弁護士で、最高経営責任者までつとめた。グーグルなどのIT企業の上場を手がけ、環境関連ベンチャーなどにも携わってきたそうだ。そのかたわら、政治運動にも熱心で、オバマ現大統領をはやくから支援してきたことで信頼関係を築き、直接アドバイスできる仲だそうである。

   そんなジョン・ルースのジャパン(テレビ)デビューを見る限り、硬い表情と神経質そうな挙措動作が目につき、あまりテレビ慣れしてないようだった。ときおりオバマとの個人的な関係を強調しつつ、オバマはオバマ(で私ではない、決めるのは彼だ)的なエクスキューズは忘れず。回りくどく「アメリカの立場」を説明するというビジネスライクな展開だった。

   後に国谷キャスターが「(安全保障の問題については)お聞きいただきましたように、踏み込んだ発言はしませんでした」とふりかえったのも、うなずけた。もっとも、赴任して初のテレビインタビューで、日米の重要課題についてうっかり失言してはいけないと身構え、多少は緊張していたのかもしれない。

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