2024年 5月 3日 (金)

新型インフル「大したことない」 それでは子供が危ない

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<テレビウォッチ>新型インフルエンザの発症者がこの1週間で154万人になった。従来の季節性が、12月から始まり1、2月にピークだったのに、新型は8月から始まり現在すでに、数のうえで従来型のピークに達している。

   感染してもほとんどは軽症ですむのだが、14歳以下の子どもの肺炎と脳炎の重症化が特徴で、厚労省は11月6日、子どもへのワクチン接種を早めるよう都道府県に呼びかけた。

わずか半日で呼吸困難

   横浜市の大学病院では、連日重症の子どもが運び込まれている。呼吸困難だけでなく、心臓や腎臓の機能も落ちる。医師は「わずか半日で呼吸困難になる」と、家庭や診療所での判断の重要性をいう。カギは、顔色、呼吸の状態、意識の混濁などだという。

   なぜ子どもなのか。東大でウイルスを検証した結果、新型は従来型と違い、肺で急激に増殖し、肺細胞を破壊して呼吸に必要なスペースを潰してしまうのだという。呼吸が異常に早くなるのが、危険信号といわれるゆえんである。

   しかし、肝心のワクチンが足らない。厚労省は、11月末までに54万回分を用意し、医療関係者に20万回分、基礎疾患のある人・妊婦に34万回分を割り当てる予定だった。が、子ども用に当てるため、医療用のうち緊急でない関係者分10万回分を回すことにした。

   しかし、これが診療所単位になると、50人分とか100人分だ。「600人からの予約があるのに、次がいつ、どれくらいかもわからない」と現場の医師はいう。ために、対応も「とにかく重症化の兆しを見逃さないこと」というだけだ。

   東京都は厚労省の呼びかけより早く子ども対策に動いたが、NHKの調べでは、大阪府が決定、19県が検討中、他県は「予定がない」。主な理由もまた、「ワクチンがない」だった。

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