2024年 4月 26日 (金)

モナコと社交界を語る 「いたって普通ですよ」の意味

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<テレビウォッチ> モナコに住居を構え、各国の王族、貴族との付き合いがあったというアッパークラスな日常を過ごしていた方と、とある番組でお仕事をさせていた。普通じゃ会えないような方とお会いできるこの瞬間こそ、ワタシたちの職業の特権!

   下世話な人間のハシクレとして、社交界のエピソードをうかがってみることに。彼は、世界を駆け巡り活躍したジェットセッターの元スポーツ選手。これは聞かずにはおられないでしょ。が、しかし……

『普通じゃない』

「そんな社交界だからって、何も変わらないですよ。マナーが特に厳しいってこともないですし、いたって普通ですよ」

と、ぴしゃり。ドコドコ王国の王子とか王女とかと一緒にパーティーでおしゃべりしたり、お食事会に行ったりしていたわけでしょ。それ、全然普通じゃないから……と突っ込みをいれたくなったが、彼はいたって普通な人達と主張する。

   その時、「あ、ここが下世話な日本人だ」と、私すごく反省しました。

   どうして日本のマスコミや社会はこうも『普通』を求めたがるのか? ってことが思い返されたから。データの平均値が大好き! そして平均値から自分の位置や価値を確認することがもっと好き。自分たちと少しでも違う生活をしている人をいい意味でも悪い意味でもやり玉に挙げて、『普通じゃない』の一言で片付けようとする日本。国民のほぼ全員が中流階級という社会構造からか、自分と違う生活をしている誰かを差別化して図式化したがる。特にテレビは……

   でも、これってちょっとカッコわるくない? 人は人、個々に違う個性を認め合って比較することなく自分は自分の生き方を歩めばいいし。個人主義の諸国からすれば、これは普通じゃないよね。

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