激怒動画に当てレコ その怒りの矛先は…

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   <テレビウォッチ>なにを言ってるかわからない外国語のお喋りに、勝手な当てレコを入れるというのは、よくあるお遊びだが、動画サイトのYouTube(ユーチューブ)では、あるドイツ映画のシリアスな一幕に、思い思いの英語字幕を付けたパロディー動画が昨2009年ごろから流行している。

   ネタ元は、アドルフ・ヒトラーとナチス・ドイツの最期を描いた「ヒトラー ~最期の12日間~」。首都ベルリンを包囲され、地下防空壕に籠もったヒトラーが、反撃の最後の望みを託したシュタイナー師団も壊滅状態だとの報告を受ける。するとヒトラーは錯乱状態になり、居並ぶ軍幹部に対して「お前らはいつも私の邪魔をする」とわめき、悪罵を浴びせたり、「この戦争は負けだ」と呟いたりする。時間にして3分間ほどのシーンだ。

   これがYouTube版のヒトラーとなると、激怒の対象は、おもに現代の米国におけるわりと些細な出来事である。最近では、全米大学バスケットボール選手権の予想が外れたといって怒り、オンライン・ゲームのアカウントを削除されたといって、クレームをつける。なかにはヒトラー本人の人種主義的思想を織り込んだブラック・ユーモアな動画もある。「Usain Bolt Breaks 100m World Record and Hitler Reacts(ウサイン・ボルトの100m世界記録にヒトラー激怒)」はその代表例だ。

   ここでヒトラーは、ドイツ人選手を陸上で勝たせるために金をつぎ込んで訓練したのに、黒人が驚異的な世界記録を出したことにいたくショックを受けており、「辱めを受けるのは、ジェシー・オーエンス(ベルリン五輪で活躍した米国の黒人選手)1人で沢山だ」「黒人め、なぜバスケットボールやボクシングで満足していない」などと呪い続ける。

   矛先はボルトの母国ジャマイカにも向かい、「『クール・ランニング』を好きなヤツはここから出て行け」「このままじゃドイツ人がラスタ帽を被るようになるぞ。ラジオはショーン・ポールを流すようになる」などとわめく。だがその一方で、本当はジャマイカに行って、ぶっといジョイントを吸いたかったなどと告白もしている。

   なお、YouTubeでは、本物のヒトラーの演説を見ることもできる。映画のヒトラーも熱演だが、さすがに本物は迫力が違う。どのパロディー動画よりも迫真のパロディーに見える。

OP・コンチーネ

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