治療受けても認知症悪化 医者も気づかぬ「誤診」多数
2010.06.25 20:00
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原因は大別して7つ
なぜ女性を最初に診察した病院は、アルツハイマー病と誤診してしまったのだろう。山口教授は「背景には検査だけでは診断できない認知症特有の難しさがあり、そうした認知症の特性をよく知っている専門医が不足しているからです」と指摘する。
認知症の大半は次の7つに集約されるという。アミロイドβという物質が脳にたまり、記憶をつかさどる部分に異常を起こすアルツハイマー病。α‐シヌクレインという物質が脳にたまり、視覚をつかさどる海馬に異常を起こすレビー小体型認知症。
このほか、脳梗塞から来る脳血管性認知症、ピック病、正常圧水頭病、アルコール依存症から来る認知症、頭部のケガがもとで起こる認知症などだ。