2024年 5月 7日 (火)

NHK秋場所中継再開の『露払い』に見えた放駒理事長出演

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   ゲストの日本相撲協会・放駒理事長は前日(2010年9月8日)、野球賭博など一連の不祥事への最終処分を下した。協会としては「1つのくぎり」にしたいところだろう。番組の開始早々、国谷裕子キャスターは放駒理事長に「ウミを出しきったか」と問うた。

   「出しきったと言えない。まだ何か出てくる可能性も」と歯切れの悪い理事長。国谷が「存亡の危機は乗り越えたか」と畳みかけると、「俵に足をかけて残して、ちょっと寄り戻したくらい」と応じる。現役時代「クリーン大関」と呼ばれたという真面目な人柄が垣間見えた。

独立委「現状では公益法人審査通らない」

   不祥事に揺れる相撲協会は、公益法人の資格を取り消されるのではないかと噂される。就任1か月半になる新理事長の大きな仕事は、公益法人としての存続だと番組は伝える。国が平成25年までに公益法人の見直しを行うからだ。

   「多くの人の利益になっているか。情報が適切に開示されているか」(ナレーション)など、新たな基準を満たせるかが重要な課題だという。協会は「大きな目標」(理事長のことば)への提言を、外部の有識者からなる「独立委員会」に求めた。

   独立委の奥島孝康座長(早稲田大学大学院教授)は、現状の組織のままでは公益法人の審査に通らないとし、2つの改革を強調する。1つは理事会の構成。現在は10人の内部理事と2人の外部理事だが、透明性を高めるために、理事の3割程度は外部にする必要があると奥島は言う。

   「身内だけで固めた組織は内部に対するコントロールが行き届かない。経営者を監視・監督するシステムを強めなければいけない」(奥島)

   もう1つは親方株問題。引退力士が親方になるときは、退職する親方から親方株を譲り受けなければならないが、このとき億単位の金が動くケ-スもあるとされる。奥島は「金を持っていれば株は買える。その人が自動的に親方になるのはおかしい」と話し、「野球賭博に入れあげる人が親方になったりする。協会が厳密な審査を行って有為な人材をピックアップすべきだ」と語る。

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