2018年 7月 20日 (金)

「タイガーマスク」「Silent Bomb」…匿名で目立ちたがる日本人

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   メディアが伝えたから全国に広がる。そんな典型が「タイガーマスク運動」。知らなかったらやらなかった、やろうとも思わなかった。でも、ちょっと背中を押してくれたのは、メディアが伊達直人の行動を伝え、そして贈られた側の歓びを伝えたから。

   日本人は寄付などをするとき匿名にしたがる。照れ屋という国民性があるからだといわれていて、ここでよく比較されるのがアメリカの寄付社会。もはや寄付しないと社会的に認められない風潮があるアメリカ。著名人の巨額寄付はステータス、バロメーターとなっている。しかし、寄付が免税の対象になることはあまりメディアでは伝えられていない。宗教観の違いもあるが、うがった見方をすれば、金持ちには名声と免税というまさに一石二鳥なのが寄付だともいえる。

   話を日本に戻しましょう。「タイガーマスク運動」はメディアが伝えれば伝えるほど、類似の匿名の寄付が増えて、その数は700件超となった。笑っちゃうような名前で数々の小さな寄付が全国各地から集まり、もうこうなると匿名性は 照れ屋だからということでは片づけられないのではないのかしらとも思う。何かしらメディアで自分の行動が取り上げられるということで、ブログやツイッターで発言するよりも即効性があり、VTRや写真で自分の行動を伝えてもらえる。その喜びは大きいんだろうね、きっと。結局、日本人は「照れ屋のふりをした目立ちたがり」。そんな性質をこの「タイガーマスク運動」から垣間見ることができるんじゃないでしょか。

その場でクレームつけず、後から悪口ブログ

   そんな二面性がある日本人の性質。実はこんないい方をされているのをご存知だろうか。

「Silent Bomb」

   直訳すると「静なる爆弾」。海外で日本人はこう言われているのだそうだ。それも、少々恐れられながら。どうして日本人は海外でこう評されているのか。ここでちょっと、ご自分が海外旅行に行った時などを考えて欲しい。ウキウキしながらも不安でいっぱいの海外旅行。着いてほっとしたいのが宿泊先のホテル。やっと落ち着けると思ったら、アメニティがたいしたことない、オーシャンビューのはずが全然海が見えない、電灯が切れている…など、ガッカリしたことはないだろうか。

   そのとき、読者の皆さまはキチンとフロントにクレームの電話を入れるだろうか。多くは短い滞在期間だし自分が我慢すればいいしと思うだろう。ところが、実際は日本人はそれでは気が済まない。帰国して自分のブログに、ハワイで泊まったホテル○○は最悪! 設備も悪くて2度と泊まりたくないと書き込む人が多いのだそうだ。今や個人のブログでもその影響は計り知れない。ガイドブックにはどれだけ美辞麗句が並んでいても、宿泊した個人の実体験の意見の方が信憑性があると多くの人が判断する。これが静かなる爆弾。

   結果、日本人客がどんどんホテルから減っていく。このような例が各地のホテルで起こり、常連客にまで影響が出て来るという。ホテル側が頭を抱え手いるのは、日本人客への対応。その場ではニコニコ笑って、しかも自分が使ったものは後片付けまでして帰っていく礼儀正しい日本人。だが、裏ではブログに悪口を書きこまれる。そこが日本人はミステリアスだと映るらしい。その場で怒ってくれれば対応できるのだが、喜んでいるように見えて実は怒っていたというのは、非常に伝わりにくい感情表現だ。その点、アメリカ人旅行者は必ずその場でクレームを付けるので、同じ料金でも他国の旅行者より好条件の部屋に通されることがあるらしい。

   照れ屋のようで目立ちたがり屋、ニコニコしているようで怒っている。でも、そこが日本人の面白いところなのかもしれない。

モジョっこ

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