2024年 5月 1日 (水)

割れる福島浪江町避難民「新しいふるさと作ろう」「いや帰りたい」

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商工会青年部の要望「町ごと代替地へ」

   相次いで出されるふるさとの高濃度の放射線量の実態も、若者を中心に帰還断念を広げている。町内の中小企業経営者や商店主の集まる浪江町商工会の青年部メンバーが集まった会でも、出てくるのは「俺は帰りたくない」「浪江町への愛着だけでは生きられないからね」というふるさとを見切る声だった。

   この場で青年部リーダーの八島貞之(鉄工所経営)が1つの提案を行った。浪江町へ帰ることを断念し、代替地に集団で移住することを町に検討してもらおうという案だ。人との絆を守ることで町を存続させようというわけで、青年部のメンバーこの新しいふるさとづくりの要望書を町に提出した。しかし、高齢者の多くは代替地への移住ではなく、浪江町へ戻ることを切望している。高齢者の支援を重視する役場は、青年部の要望に難色を示した。

   8月末、福島県内の避難所が閉鎖の時期を迎えた。リーダーの八島は鉄工所再建を目指すため、宮城県境にある相馬郡新地町の仮設住宅に移転していった。近くに下見した工場があるからだ。ただ、仲間とのふるさと代替を諦めたわけではないという。

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