2024年 4月 27日 (土)

アン・ハサウェイ「変貌」可愛い恋物語―大学4年の「7月15日」に2人に何があったのか…

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ワン・デイ 23年のラブストーリー>2人の23年間を「7月15日」に濃縮したラブストーリーという触れ込みは聞いていた。主役はアン・ハサウェイ演じる冴えない女子と、ジム・スタージェス演じる憎めないモテ男。大学を卒業してからも「自称・親友同士」の2人だが、最初は一方的な片想いにも見えた関係が、年月とともに変わっていくのをダイジェストで振り返る。きっかけは大学卒業直後の「1988年7月15日」で、物語はそこから1989年の7月15日、1990年の7月15日と飛び飛びに進んでいく。

野暮ったい女子大生と鼻持ちならないモテ男

(C)2011 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
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   上映時間は107分だから、機械的に割り算をすると1年分にかけられる時間は5~10分で、途中に飛ばす年があったとしても、長くて15分程度しかそれぞれ年の「7月15日」にかけられない。めまぐるしくシーンを追うだけで、ご都合主義的にラストへ突っ走るラブストーリーになるのでは、という心配は杞憂に終わった。

   丸眼鏡に黒髪の天然パーマというどうにも野暮ったい女子学生だったアン・ハサウェイが、年ごとにゴージャスになっていくのを見るだけで楽しい。時代の変化と共に、ボディコンシャスなドレスから裾がまあるく広がった女優ワンピまで、「可愛い!」を連発する衣装ばかりで、髪型もソバージュからベリーショートまで楽しい七変化を見せる。

   それとは対照的に落ちぶれていくかつてのモテ男、ジム・スタージェスの色っぽさがストライクゾーンど真ん中でつらいです。とくに2000年代に入ってからのやつれ具合と甘ったれダメ三十路っぷりがたまりません。自分が傲慢な若者だったことを自覚したものの、どうすればそれを脱却できるかわからず、居心地悪そうに自虐する姿がもどかしく、彼に失望しつつも案じずにはいられないアン・ハサウェイに感情移入しまくりです。

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