2024年 4月 25日 (木)

GACKT「カネとオンナ」で絶体絶命!不明金疑惑とカナダに追い出したアシスタントガール

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大震災支援で集めた義援金消え東京国税局が査察

「東の空が白む頃、ヴァンパイアはゴシック建築の城の地下に隠された棺に帰る。現代の東京でも、ある男は夜毎、あやめもわからぬ暗闇の棲家へと帰陣する。近くを流れる滝の音を聞きながら、眠りに落ちる至福の時。傍らには艶やかな四肢を伸ばす美女が横たわる。自らの腕に女の柔肌を抱きつつ、夢の世界へと誘われ…。しかし、その瞬間、まどろむ彼はベッドの上で飛び上がったという。
『東京国税局の査察部です。調査を行いますので、ドアを開けてください』」

   さすが「週刊新潮」と思わせる文学的な香りのする導入部だ。飛び上がったとされるのはGACKT(39)。ミュージシャンにして俳優活動もする男だ。8月28日(2012年)、GACKTが所有する東京の閑静な住宅街にある地上4階、地下2階の瀟洒なデザイナーズ・マンションに、マルサを名乗る20人近い男たちが強制捜査に踏み込んだ。

   このマンションにはスポーツジムのようなスペースもあり、寝室には滝が流れ、古代ローマの浴場のような30畳のバスルームもあるそうだ。彼と寝ていたのはICONIQという美人歌手。国税の目的は脱税疑惑である。

   「メインバンクの取引支店、またGACKT個人の口座がある銀行の支店などにも同時に調査を入れました」(国税関係者)

   GACKTの疑惑はこうだと同じ関係者が語っている。

「GACKTは震災後、被災者支援の基金を設立し、義援金を募る口座を開きました。しかし、当初は彼がCMキャラクターを務める韓国のオンラインゲーム会社の口座を借り、そこにお金を集めていた。途中からこれが日本の銀行に切り替わり、そこに振り込まれた分の約2億円は日本赤十字に寄付された。しかし、その前に集められたお金が消えて、行方が分からなくなっているという疑惑が囁かれ続けているのです」

   GACKTというよりも、彼の個人事務所の社長やファンクラブを運営する会社への疑惑のようだが、そことGACKTとの関連性については、これからの捜査次第のようである。

   しかし、GACKTは税金滞納で東京都から差し押さえをかけられたのも1度ではなく、いくつもやったサイドビジネスもうまくいかず、そのたびにタレント活動でピンチを脱してきたそうだ。

妊娠隠すためバンクーバーの高級マンションに追放

   これと同じ内容の記事を「週刊文春」でもやっている。この2冊を読むとGACKTの人間性がよくわかって興味深い。文春によれば、GACKTは沖縄出身となっているが、滋賀県栗東町(現在は栗東市)で、本名は岡部学。その後、沖縄の母方のおばあさんの養子になり大城姓に改名した。彼は顔の整形を繰り返してきたから、いまのGACKTを見て気づく幼馴染みはいないという。なぜそうまでして顔を変え、過去まで消したかったのか。それは独立する際のもめ事が背景にあるというのだが、これは省く。

   彼は女性関係が多い。10年ほど前にTBS深夜番組「ワンダフル」に出ていたアシスタントガールのE子と付き合うようになり、彼女は妊娠してしまう。イメージダウンになることを心配したGACKTは、子供は認知しない、日本から出て行くことを条件に、生活の面倒を見続けているという。

   彼女が住んでいるのはカナダのバンクーバーだという情報に、文春記者は現地へ赴く。彼女たちは月の家賃が日本円で40万円は下らないだろうという高級マンションに暮らしていた。GACKTの知人は、関係した女を海外に住まわせるのはE子が始めてではないと、こう語っている。

「今度は隠し子までいて、家族総出でカナダ暮らしだから、相当な出費が続いて本人は頭が痛いんじゃないですか。ファンクラブの会員もかつての三分の一ほど。最近はCDもあまり売れてないですから」

   脱税疑惑はどうなるのか、この2本の記事を読む限り定かではないが、アラフォーの星だったGACKTに降りかかった最大の試練には違いない。

「横田めぐみさんは生きている」言い切った野田首相。金正恩に直談判なぜしない!

   新潮と文春が共にやっているのがもう1本ある。拉致被害者・横田めぐみさんについて、「本当に生きているのか」(文春)と「『めぐみさんは生きている』野田総理は2度言った!」(新潮)がそれだ。

   注目すべきは新潮の「野田総理が横田めぐみさんは生きている」と確信に満ちた口調で語ったというほうである。それは約4か月前、新聞各社の編集委員らと会食した際、そう喋ったというのだ。なぜそこにいた連中はそのことを書かなかったのか。いつも通りオフレコだからとでもいうのだろう。だが、このことはめぐみさんの母親・横田早紀江に伝えられ、今年の6月か7月頃に彼女は野田総理へ手紙を送ったそうである。

   当然ながら彼女は娘が帰ってくるのを一日千秋の思いで待っているのに、野田総理がそのような情報を持っているのなら、なぜ自分たちに最初に教えてもらえないのかと悲憤慷慨している。だが、それに対する返事はいまだにないそうだ。産経新聞も8月31日にこう書いている。「めぐみさん 2001年に生存 政府 2ルートから情報入手」

   8月末から始まった「日朝課長級協議」で、早期に両国の「関心事」について本協議を行うことで合意したが、外務省関係者はこう語る。

「政府当局者の中には、めぐみさんを含む、未だ奪還できていない拉致被害者12人に加え、特定失踪者など2、3人も、『帰国させられるかもしれない』と話す人もいる。かなり『前のめり』な発言ですが、そこまで言うからには何らかの根拠があるのではないか、と受け取らざるを得ません」

   「週刊現代」は9月8日号で、北朝鮮ですし職人をしていて日本へ戻った藤本健二(66)が、北朝鮮側の招待で7月21日から8月3日まで平壌に滞在したとき、金正恩第一書記と再会した話を掲載した。藤本は「正恩王子と再会できるこのチャンスに、拉致問題を早く解決し、日本と国交を結んでほしい」という自身の手紙を金正恩第一書記に通訳を通じて読み上げた。金第一書記は肯きながら聞いていたそうだ。藤本は「私は、正恩王子がすぐに行動を取ることを確信しました」と話している。

   金正日総書記の突然の死で、若い金正恩に体制が変わったために拉致問題解決にはいいチャンスが訪れたことは間違いない。これを実らせるかどうかは、野田首相や役人たちの力量にかかっている。自分に都合のいいことしか書かない新聞記者たちの前で、根拠も示さずめぐみさん生存説を流すのではなく、そうした「確実」な情報があるなら、北朝鮮に乗り込んでいって金正恩と差しで解決へ向けての話し合いをしたらいい。拉致問題さえ解決すれば、一気に経済制裁解除、日朝国交正常化へ向けて動き出すかもしれない。わずかだが薄明かりが見えてきている気はする。

自民党総裁争い「カギ握る長老・古賀誠」遺族会・医師会の組織票持つ強さ

   民主党の代表選と自民党の総裁選びが大詰めを迎えている。民主党のほうは野田首相が再選確実と見られている。出てくればおもしろい勝負になると思われる細野豪志環境相だが、総理になっても総選挙で負ければハイそれまでよでは、決断するとは思えない。

   自民党は総裁になれば総理への道が見えてくるだけに激しい戦いのようだ。本命石破茂、対抗に石原伸晃と安倍晋三というところか。安倍元総理がここへきて橋下徹大阪市長と関係を強化して有力視されているが、文春で安倍を応援してきた知人があきれ顔でこう語っている。

「次期衆院選で、自民党の候補者が各選挙区で維新と激突する。維新と選挙区調整ができるならともかく、その見通しもないのに、連携の可能性を選挙前から公言するのは、政治オンチもいいところです。なぜ総理経験者ともあろう人が、維新の勢いに便乗しようとするのか」

   もっともな批判である。

   安倍総理のとき参議院選挙で負けてねじれ国会になり、体調もあって総理を辞任した。それが今日の日本政治の混迷を招いたと、町村派の馳浩衆院議員も安倍再出馬に疑義を呈している。安倍の名前はあげていないが、インタビューの中で石破茂も維新に擦り寄る連中をこう難じている。

「維新の会には国会議員がまだ一人もいないのに、皆がひれ伏すのはどうなのか。そもそも政策を誰がつくっているのかわからない。お互いの政策をきちんと評価しあうことなしに、ただ気に入ってもらいたいからといって迎合するのは、俺は嫌いだ」

   だが、石破は一匹狼で子分はいないし、長老たちが嫌っている。では、石原はどうか。長老受けはいいが言動が軽いという批判は多いようだ。

   かくして混戦ムードだが、今回の鍵を握るのは古賀誠元幹事長だと解説するのは政治部デスク。根拠は党員数が500万から80万人に落ちているから、日本医師会や日本遺族会などの団体票が相対的に強味を増してきている。古賀は今年の春まで遺族会の会長を務め、日本医師会の会長に就任した横倉義武は古賀の元後援会長だから、党内の古賀派33人と地方票を固められるというのだ。

   昨夜会った民主党の中堅代議士も、選挙になると農協や医師会の組織票は大きく、ここを握っている自民党はまだまだ選挙は強いと慨嘆していた。長老古賀を味方に付けたの者が勝つ。そう見ていいようだ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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