2024年 5月 4日 (土)

コンビナート次々爆発の恐怖!施設ボロボロ、熟練技術者リタイヤ、補修費用なし…

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現場がトラブル情報上げても「コストかかる対策後回し」

   キャスターの国谷裕子「とりわけ気になったのは、配管の腐食を何度も目にしながら十分な予算が確保できないということでした。安全に対する優先度が低下しているとしたら本当に怖いですよね」

   コンビナート事故調査委員会の委員を務めてきた横浜国立大の三宅淳巳教授はこう解説する。「現場の技術者はトラブルなどの情報を上司に上げているはずですが、コストとかプラントを止めなければといったことでネガティブに考え、後回しになってしまっているのです。そこらが非常に懸念されることです。

   それに、どこの会社でも問題になっているのが、社内の風通しとかコミュニケーションが円滑にいっているかどうか。情報が上がってきたときに、誰がどういうタイミングで最終判断を下すかをちゃんと決めているかどうかも大きなポイントです」

   莫大な費用がかかる老朽化対策として、設備の更新にかかる固定資産税を半額にする四日市市の企業支援、ベテラン技術者のノウハウをデータ化して安全確保ができるシステムを構築している化学メーカーの日本ゼオンのケースが紹介されたが、ほんの一例に過ぎない。大半のコンビナートは、老朽化と技術力低下に苦しんでいるのが現状のようだ。

 

モンブラン

NHKクローズアップ現代(2013年1月16日放送「コンビナート クライシス」)
文   モンブラン
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