2024年 4月 26日 (金)

春だ、靴を磨こう!ビール片手にヘッドフォンして深夜の至福

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   日差しが暖かいだけで気分が高揚する。花粉症の薬を飲んで、何も用事はないけれど外に出かけたい。さぁ、少し薄着して出かけようと思って玄関に行くと滅入る。冬に毎日のように履いていたブーツが大分お疲れの様子で、色が剥げかかっているものもあったりでテンションが下がる。足取り軽やかに春を満喫するには、こいつらをなんとかしないと。

   靴磨きにとりかかることにした。靴磨きは大好きだ。ビール片手に深夜一人、ヘッドフォンをしながら黙々と磨く。靴クリームの匂いも加わり、なんともいえない至福の時間が広がる。何がそんなに楽しいのか。大好きな靴をキレイにしていくと、どこかステキな場所につれていってくれるような気がするからだ。

東京・原宿のイケメン靴磨き職人「官能的指使い」

   こう思うようになったキッカケは、数年前に開店したばかりの靴磨き専門店の取材だった。東京表参道にあるそのお店は、当時まだ20代だった若き靴磨き職人が立ちあげたばかり。彼はものすごくイケメンでスラっと背も高く、身のこなしや作業する指も長く、うっとりと眺めていたことを思い出す。

   店はブリティッシュなバーのような作りで、客は靴が磨かれて行くのを眺めながら、カウンターでお酒やコーヒーを飲むことができる。マスターならぬ職人と会話をしつつ、自分の靴が目の前で変身していく様を楽しめる店なのである。

   その技も見ていてもビックリしちゃうわけでして。例えば、汚れを落とすために霧吹きで水をかけてしまう。えっ、革靴に水をかけて大丈夫なのと思うが、もともと革は動物の皮膚。水をかけても問題はないそうだ。丁寧に汚れを落とすと、素手でクリームを塗っていく。市販の靴クリームにも書かれているように、軟らかい布に適量のクリームを取って塗るのだと思っていたけれど違う。指先に靴クリームをつけてまるでマッサージをしていくように優しく靴に乗せていくのだ。その指使いがとても官能的で、これまたうっとり。

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