ギャップイヤー「人生ちょっと寄り道」まだまだ受け入れそうもない日本企業と遠回り許さない世間
2013.05.22 15:54
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「ギャップイヤー」が最近注目だそうである。「クローズアップ現代」の定義によれば、「通常のレールから外れ、長期間ボランティアや職業体験などの経験を積む、いわば人生の寄り道」だそうだ。たとえば、高校から大学に進学する際、あるいは大学在学中などに半年、1年の時間を取って、ボランティア、社会体験などをする。レールから外れることで、レール上ではできない多様な経験を積み、自分を見つめ直し、たくましく成長するなどの効果が期待できるという。
休学してボルネオ熱帯雨林の貧困地区で活動する立教大4年生
スポーツサークル活動に精を出し、キャンパスライフをエンジョイしていたある立教大学4年生は、大学を休学してボルネオ島北部の熱帯雨林地帯で、貧困地区の子どもたちに英語を教える活動をしている。大学生活には「空虚感」があり、大学ではできない経験を求め、どんな環境でも動じない人間になりたいとあえて厳しい環境に飛び込んだ。
今後、こうした「ギャップイヤー」は広まっていくのだろうか。近年、大学でも制度化などが進んでいるそうだが、ギャップイヤーを研究しているという秦由美子・広島大学教授は、その妨げとなっているのが「遠回りを許さない」「空白期間が認められない」日本社会であり、就職活動の不利益などを指摘する。