2024年 5月 4日 (土)

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金庫番に裏切られた「徳洲会」徳田親子!内部資料ごっそり特捜検察に持ち込み

   先週、週刊新潮が徳田毅自民党代議士(42)の選挙違反を捜査するために東京地検特捜部が動き、100か所近い捜索を始めたことを報じていると書いた。その徳田氏の父親・虎雄氏(75)は巨大医療グループ「徳洲会」を一代で築きあげた人物だが、その大組織が大揺れに揺れている。

   虎雄氏は10数年前にALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し、目だけしか動かせないが、その目でプラスチックの文字盤を追い意志を伝えている。だが、その虎雄氏に取って代わろうという人物がいて、それとの間で内紛が起きていいると週刊文春が報じている。

   興味深いのは、内紛の中心人物は虎雄氏の金庫番として長年支えた能宗克行氏(今年2月に解雇されている)と、新潮社の「週刊新潮」「フォーカス」の記者で、「徳洲新聞」の編集発行を請け負っていた久恒信夫氏だというのだ。

<「徳洲会の全てを知り尽くした能宗氏は解雇無効処分を求めて提訴するとともに、マスコミ対策に長けた久恒氏と親しい産経新聞の検察担当記者を通じて、徳洲会の内部資料をごっそり特捜部に持ち込んだのです。
   創価学会にせよ共産党にせよ、組織ぐるみ選挙は統制が取れているため、選挙違反の決定的な資料はそう簡単には出てこない。
   ところが徳洲会の場合、金庫番が体ごと飛び込んできた。検察にとってこれほど美味しい話はない。その『ご褒美』で産経は本件の特ダネを報じたのです」(社会部司法担当デスク)>

   週刊文春は「徳洲会マネー100億円を貪る『わるいやつら』」とタイトルを打っているが、どっちもどっちもではないのか。なるほど先週の週刊新潮の記事が詳しかったのは、元記者からのタレコミか。今週の週刊新潮は、この件に関してはコラムで小さく扱っただけだ。そして最後にこう結ぶ。<大山鳴動してネズミが何匹ひっかかるやら?>。大山鳴動させたのは週刊新潮ではないのか。この事件、スジが悪そうだから、政界を巻き込んだ贈収賄事件などにはならないかもしれない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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