2024年 5月 5日 (日)

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安倍総理・昭恵夫人「家庭内野党」疑わしい本気度!夫の暴走タカ派イメージ薄めるためのデキレース

   暴走する安倍首相に歯止めをかけてくれるのではないかと期待されているのがアッキーこと昭恵安倍首相夫人である。家庭内野党として、反原発を主張し、特定秘密保護法を強引に通したことにも「違和感」を表明している。だが、こうした亭主への叛旗は計算されたものではないか。『AERA』は「にわかに露出アッキーは官邸のイメージ戦略か」と疑問を呈している。

<『50歳からの人生に向けて、安倍晋三の妻としてより、 ひとりの女性・安倍昭恵としてどう生きるかを考えたい』と思ったのです」>(『アエラ』2014年1月号)
<「(安倍首相にとって)一番大きいのが憲法改正なんだと思う。それが国会議員になって最もやりたいことだったんだろうと思う」>(12月7日付『ウォールストリート・ジャーナル電子版』)
<「自分の国で事故がきちんと収束していないのに、(原発を)海外に売り込むことに対し、私はやはり『どうなんだろうな』と思っている」「主人に『小さいところは本当に大変なので、消費税は上げないでください』と毎晩言っていた」>(11月12日付『北海道新聞』東京懇話会)

   こうした発言は官邸にとって痛し痒しだとAERAで官邸関係者がこう語っている。<「いま官邸にはチームアッキーの部屋があって、専属の女性秘書2人がついています。実質的には監視役。インタビューなどはすべて目を通してますし、官邸がコントロールしようとしているのは明白です。タカ派色を強める安倍首相に対して、アッキーの露出を増やすことでバランスを取ろうという意図も見え隠れします」>

   私も、アッキーの一連の反原発発言や消費税、特定秘密保護法反対の姿勢の背景には、官邸の「意志」があると思っている。安倍首相のタカ派路線、国会軽視の強硬路線が国民の反発を招くことは、首相周辺は重々承知しているはずである。そこで、安倍首相の妻が首相の考えをちょっぴり批判することで、タカ派イメージを薄め、あの奥さんがいるから安倍首相もそんな変なことをしないのではという「安心感」を与えようとしているのではないか。

   特定秘密保護法案が出てきた頃と、多くのメディアに彼女が露出し始めた時期は重なる。彼女のすべての言葉が、自分の意と反する意見をいわされているとは思わないが、安倍首相周辺が黙って言わせていることなどありえない。

   そうした発言とは別に、『週刊新潮』は安倍首相の母親・洋子さんが、身勝手な振る舞いをするアッキーに対して「大噴火5秒前」だと書いている。東京・富ヶ谷の安倍邸は3階建て。1階は長男一家、2階に晋三夫婦、3階に洋子さんが暮らしているそうだ。

<「昭恵さんは、お嬢さまですから、家でほとんど料理はしません。そのため洋子さんは朝食や夕食を用意し、3階に昭恵さんや晋三さんを呼んで一緒に食べることが多い」(安倍総理の後援会幹部)>

   その洋子さんと昭恵さんの間に、昨年秋、ある事件が起きたという。安倍家を知る関係者がこう話す。<「昭恵さんが、東京・内神田に『UZU』をオープンさせた。これが『週刊新潮』に報じられ、安倍家で大問題になったのです。普段は怒ったりしない洋子さんが、きつく叱ったと言います」

   だが、「安倍さんも反対で困り果てていましたが、彼女は激しく抵抗したそうです。結局、店はそのまま続けることになりました」(同関係者)>

   このまま安倍政権の支持率が下がっていくと、嫁姑関係がより拗れ大噴火するというのである。アッキーの発言や生き方が本物かどうか、来年は問われる年になりそうである。彼女は口ばかりではなく、行動で「反原発」を示すときに来ていると思う。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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