上村愛子34歳「最後のオリンピックでもう1段上りたい」猛トレーニングで肉体改造
2014.02.04 16:16
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「なんで一段一段なのだろう」
前回のバンクーバー・オリンピックで4位に終わったフリースタイルスキー・女子モーグルの上村愛子は、競技終了後にこうつぶやいていた。1998年に初出場した長野五輪からソチ五輪まで5回連続出場である。しかし、結果は7位、6位、5位、そして4位。なかなかメダルに届かなかい。上村はバンクーバー五輪後にいったん競技から離れた。34歳のベテランアスリートは最後の五輪で「もう一段」上がって、今度こそメダルを狙う。
夫の言葉でリラックス「理想の滑りができた時の楽しみを感じればいいんだ」
1年間のブランクを埋めるため、上村は徹底した肉体改造に挑んだ。毎日3時間の筋トレでこだわったのは腹筋の強化と股関節の柔らかさだ。身体の軸がぶれないことにも重きを置いた。「肉体的にも精神的にももうギリギリ。ソチが最後。後がない」と語る。
キャスターの国谷裕子「上村さんは34歳。20代の頃と比べて身体の調整に時間がかかります。そのため、陸上でのウエイトトレーニングに重点を置いたようです」
先月11日(2014年1月)にアメリカ・ユタ州で行われたワールドカップ第4戦では、コース途中でバランスを崩して予選落ち。悔し涙を流した。ソチ五輪代表を逃し、現役引退を表明した夫の皆川賢太郎氏は「怖ければ怖いと正直に言えばいい。自分の理想の滑りができた時の楽しみを感じて欲しい」と上村を励ます。
上村は夫の言葉で変わった。10歳年下の後輩にアドバイスを求めるようにもなった。その結果か、カナダで行われたワールドカップ第6戦決勝で上村は2位となった。
文
ナオジン