2024年 4月 30日 (火)

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吉野家・なか卯・すき屋「脱牛丼三つ巴戦争」生き残りかけ『チョイ飲み路線』展開中

   最後は週刊ポストの新たな次元に入った牛丼屋戦争の話。「なか卯」が牛丼の発売を開始したのは1974年。その目玉商品を捨ててまで、今回「牛すき焼き丼」の導入に踏み切ったのだ。週刊ポストは試食してみた。

<名前の通り、すき焼き風の具材がご飯の一面に敷き詰められている。メインは、従来の「和風牛丼」で使われていたものよりも厚めに切られた牛肉。やや脂身が多いが、これは豪州産牛肉から、脂身の多い米国産牛肉に変わったためだという。
   この肉に加え、焼き豆腐、白ネギ、白滝、エリンギといった具材が、やや甘めの濃いタレですき焼き風に煮込まれている。具材には味がよく染み込んでいて、食が進む。アクセントに三つ葉がトッピングされているあたりが、丼物を得意としてきた「なか卯」らしい。値段は350円(並)>

   なかなか好評らしい。

   業界では牛丼依存体質から脱しようという動きが目立つ。その象徴として選ばれているメニューが「すき焼き」なのだという。先陣を切ったのは老舗の「吉野家」だった。昨年12月5日、「牛すき鍋膳」と「牛チゲ鍋膳」の販売を開始した。その直前に開かれた戦略発表会では、「うまい・安い・ごゆっくり」という新コンセプトに基づいたメニューだと伝えられた。これまで譲ることのなかった「うまい・安い・はやい」からの大転換(?)である。発売2か月間で累計700万食を突破したという。

   「すき家」も追撃する。2月14日から「牛すき鍋定食」など鍋定食3商品の販売を開始し、値段もセット内容も吉野家と同じ580円(並)。2000年以降、度重なる値下げ競争を繰り広げてきた牛丼業界だが、09年12月にはすき家が280円牛丼を仕掛け、低価格時代へと突入した。だが、これも限界にきた。昨年12月すき家が牛丼を240円まで値下げしたが、牛丼離れに歯止めは掛からなかったという。そこで豪華・高価格路線へと舵を切ったというのだ。業界に詳しい中村芳平氏はこういう。

<「これを機に『チョイ飲み需要』にシフトするのでは。オペレーションが複雑化し、商品提供までに時間がかかることを逆手に取って、その間にドリンクで稼ぐ。『チョイ飲み』需要というのは、ラーメンの『日高屋』がブームに火をつけた方式で、生ビールを安く提供することで、餃子の売り上げを急増させた。最近は『吉野家』もつまみ的メニューが増えていることから、明らかにこの『チョイ飲み需要』を狙っていると思われます」>

   私はすき家の並盛り牛丼が好物だが、牛丼屋で酒を飲みたいとは思わない。銚子2本とすき焼き鍋を食べて1000円は、私にはチト高い気がするが。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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