<芸人報道>(日テレ系)
「イシバシハザマ」「アンバランス」「飛石連休」崖っぷち!今年売れなければ消滅危機
太田プロに移籍して起死回生なるか
続いての登場は太田プロ「アンバランス」。こちらは芸歴22年。ボキャブラで知名度をあげたが、そこからなかなかブレイクできずに尻つぼみである。しかし、今年の彼らは一味違う。事務所移籍したのだ。アーティスト志向の事務所で、スピードやダパンプを従え、荻野目洋子のケツを見ながら踊る謎の研修をこなしてきた過去と決別し、太田プロ入りした。緊張していると言いながらも、フリへの反応は良いし、小ネタを挟んでくる余裕もある。事務所ネタでひと笑いを取った後、太田プロ移籍の裏話でほろりとさせ、一発ギャグで〆る。出てきたときは悲壮感も漂っていたが、見終った時の印象は「うーん、手堅い」
トリはサンミュージック所属、芸歴15年の「飛石連休」。当人の「サンミュージックは恐ろしい事務所です。一発屋を定期的に出すのでバーター仕事があって、どうにか『芸人』できちゃうんです」の言葉がすべてを物語る。外での仕事がなくても、若手向けのお笑い講師という事務所内仕事もある。その環境のうえに、お金持ちのおじさんに気に入られて家賃と光熱費をもってもらっているという岩見に、女芸人キラーの藤井は「女芸人が好きなんじゃなくて、好きになった女が芸人だったんです」というセリフは確かに面白いんだけど、なんだか本気度が感じられない。二人とも現状の中に幸せを見つけ、日々を楽しくやることに長けているのでしょうか。「売れてぇぇぇぇぇ」という強烈なマインドが他の2組より薄いかも、と感じる部分も。
しかし、「売れたい根性」がガツガツしてるなあと笑えるうちはいいのだけれど、「この勝負に賭けている」感があまり強いと、視聴者は引いちゃうんだよね。難しいなぁ。でも、あっという間の30分。1組1組を論じたくなるくらいには興味を惹かれた良企画でした。(放送3月3日深夜0時59分~)
(ばんぶぅ)