土用の丑の日にウナギ、今年が最後?ニホンウナギ絶滅危惧種、中国輸入も終了
2014.07.29 09:56
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きょう29日(2014年7月)は土用の丑の日である。キャスターの齋藤孝が「江戸時代に平賀源内が広めたのは有名な話ですが、日本でいつ頃から食べられていたか」と得意のうんちく。万葉集の大伴家持のなかに「夏やせに効く武奈伎(ぶなぎ)」として出てくるのだそうだ。しかし、この真夏の風物詩も楽観できないらしい。
去年に比べてちょっと安めだけど…
昨年からシラスの激減で高値が根付いてしまったウナギは、今後さらに高くなりそうだという。EU(欧州連合)は2010年に絶滅に瀕しているヨーロッパウナギを原則輸出を禁止したが、環境保護団体などの調査で、一部が中国経由で日本に入ってきていたことがわかった。
中国政府は「禁止前に仕入れたもので問題ない」というのだが、これと関連して、昨年3月に中国国内のうなぎ加工業者に対して「日本への輸出証明書の発行は15年1月までとする」と伝えていたことも明らかになった。つまり、来年2月以降は中国からの輸入も止まる。
さらに、IUCN(国際自然保護連合)は漁獲量が落ち込んだニホンウナギを絶滅危惧種に指定した。養殖用の稚魚が今年は豊漁で一息ついた形だったが、これでまた先が見えなくなった。日本鰻輸入組合も「今後、価格にどのような影響が出るかわからない」という。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト