2024年 4月 28日 (日)

「論文でっちあげ」横行!STAP細胞だけじゃない・・・大学や研究機関で次々

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「仮の実験データ」載せて後から辻褄合わせ

   不正の手口で目立つのが「仮置き」というもの。仮説の仮の実験データ(過去の類似の実験など)を、実際に実験せずにそのまま論文に掲載するのだ。研究室側はケアレスミスで本物のデータと置き換え忘れただけと主張したが、調査では不正と認定された。

「『仮置き』を実際のデータと置き換え忘れたということ自体考えられないが、実験ノートをチェックしても実験をやった形跡がないんです。科学は真実を明らかにしようとする行為だと思いますが、真実を明らかにしようとしていない。全くのフィクションですよ」

   東大の調査関係者は吐き捨てた。ゲストの研究倫理問題にくわしい浅島誠・日本学術振興会理事はこう話す。「でっちあげの研究、悪い研究をしてる人はそんなに増えていないが、手を抜いたり雑な研究が少し増えています」

   その要因としては、研究者は短期間で成果を求められ、それがポストやポジション、研究資金に関わってくるため大きなプレッシャーがあるという。「そもそも、研究というのはノルマに対してやるのではなくて、じっくりと思索してやるもので、根本的には過度な競争、プレッシャーを減らすこと必要でしょう」

NHKクローズアップ現代(2015年3月10日放送「論文不正は止められるのか~始まった防止への取り組み~」)

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