2024年 5月 1日 (水)

安倍首相どこまで続くぬかるみぞ・・・今度は稲田朋美政調会長「日本酒ばら撒き疑惑」

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「古賀茂明の暴走」猛攻撃の週刊文春!週刊新潮は「官邸のメディア圧力こそ問題」

   3月27日、テレビ朝日の「報道ステーション」で司会の古舘伊知郎と元経済産業省官僚でコメンテーターの古賀茂明氏が番組内で口論になったことが波紋を呼んでいる。安倍政権に批判的な発言を繰り返してきた古賀氏がこの日を最後にコメンテーター降板となったわけだが、それはテレビ朝日の早河洋会長や古舘プロダクションの佐藤孝会長の意向によるものであると突然、番組中に語り始めたのだ。

   私は後から「YouTube」で見たのだが、この動画はテレビ朝日側からの要請で削除されたようである。だいたい以下のようなやり取りがあった。

   古賀「ちょっとその話をする前に。わたし、今日が最後ということで、テレビ朝日の早河(洋)会長とか、あるいは(制作協力している)古舘プロダクションの佐藤(孝)会長のご意向でですね、わたしはこれが最後ということなんです。

   これまで非常に多くの方から激励を受けまして。で一方で、菅(義偉)官房長官をはじめですね、官邸のみなさんにはものすごいバッシングを受けてきましたけれども、まあ、それを上回る皆さんの応援のおかげでですね、非常に楽しくやらせていただいたということで、心からお礼を申し上げたいなという風に思います。本当にありがとうございました」

   古舘「古賀さん、ちょっと待って下さい。ちょっと待って下さい、古賀さん、待って下さい。いまのお話は私としては承服できません。古賀さんは金曜日に、時折出て下さって、大変わたしも勉強させていただいている流れの中で、番組が4月から様相が変わっていく中でも、古賀さんに機会があれば、企画が合うなら出ていただきたいと相変わらず思ってますし」

   古賀「それは本当にありがたいことです。もし本当であれば、本当にありがたいです」

   古舘「古賀さんが、これで、すべて、なにかテレビ側から降ろされるっていうことは、ちょっと古賀さんそれは、違うと思いますよ」

   古賀「いや、でも、古舘さん言われましたよね、『わたしがこういう風になるということについて自分は何もできなかった、本当に申し訳ない』と」

   古舘「もちろんそれは、この前お話したのは、楽屋で、古賀さんにいろいろ教えていただいている中で、古賀さんの思うような意向に沿って流れができてないんであるとしたら大変申し訳ないとわたしは思っている、今でも・・・。しかしさっきのはちょっと極端過ぎる」

   古賀「録音させていただきましたので、もしそういう風に言われるんだったら、全部出させていただきますけれども」

   古舘「いや、こちらもそれを出させていただくってことになっちゃいます、古賀さん」

   古賀「いいですよ」

   古舘の慌てようが滑稽であった。この古賀発言に対して賛否が分かれているようだ。その見本は週刊文春と週刊新潮である。週刊文春は古賀発言を「暴走」ととらえ、菅義偉官房長官の「事実に反するコメントだ(中略)放送法があるので、テレビ局がどう対処されるかを見守りたい」という発言を次に持ってくる。そして古賀氏が経産省時代から優秀な自分が重用されないという「被害妄想」を抱き、民主党政権時代、行政刷新相をつとめた仙谷由人氏は古賀氏の能力は高く評価していたが、「官僚組織の中で仕事をする際は一種の自制がないといけない」と更迭されてしまう。経産省をやめた後に大阪維新の代表(当時)だった橋下徹氏や細川護煕元総理のブレーンになったが、原発即ゼロの古賀氏に付き合いきれないと距離を置かれてきたと書く。

   また、古賀氏を報道ステーションに連れてきたMというチーフプロデューサーは夫が朝日新聞の政治部長で、<「古賀氏から様々な話を聞いて番組作りに生かしていたMは、左翼的な思想の部分でも共鳴し合ってベッタリの関係に」(テレ朝関係者)>なっていたため、安倍首相に近い評論家や「原発は最低限必要」と発言したコメンテーターは「もう呼ぶな」とMが命じて、番組に出させなかったと書き進む。

   Mには目的のためには手段を選ばない危険な一面があるとテレ朝関係者に言わせている。このMも3月で番組からはずされ経済部長に異動になったそうである。

   週刊新潮のほうはどうか。ことの経緯を書きながら、<無論、その日のニュースとは何ら関係のない「テレ朝・古舘・官邸」批判を展開し、暴走した古賀氏の行動は大人げないとの誹りを免れないだろう。しかし、菅氏が圧力の存在をいくら打ち消そうとしたところで説得力を持たないほど、安倍官邸が「メディア操縦」を行っているのも事実なのだ>として、NHK「ニュースウオッチ9」を降板した大越健介キャスターの件を挙げる。

   安倍首相は恭順の意を表すメディアには情報を流し、リベラルな朝日新聞や毎日新聞には情報を渡さないことで、メディアをコントロールしていると批判する。そして、田島泰彦上智大学文学部新聞学科教授にこういわせる。

<「安倍総理が総理に返り咲いて2年3ヵ月の間にメディアの人と会食した回数は、3年3ヵ月続いた民主党政権時代の総理3人の総計の既に4倍に達しています。加えて15年度の政府広報の予算案は83億円で、民主党の野田政権時代と比べると2倍以上に膨らんでいる。こうした影響を受けているのか、大手メディアは今、長いものには巻かれている印象が拭えません」>

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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