2024年 5月 1日 (水)

安倍首相どこまで続くぬかるみぞ・・・今度は稲田朋美政調会長「日本酒ばら撒き疑惑」

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テレビの「ハプニング」痛快じゃないか!「暴走」断然支持

   この2つを読み比べて読者の皆さんはどう考えるのだろうか。私は古賀氏の「暴走」を断然支持する。テレビのニュースショーには電波芸者的コメンテーターが多い中で、こうした「ハプニング」が起きるというのは痛快である。NHKを筆頭に安倍や菅がテレビに圧力をかけているというのは周知の事実であり、テレビを傘下に持つ新聞は知っていながら批判もできない腑抜け集団である。

   私は週刊文春も週刊新潮も保守的な週刊誌だと思うが、メディアに関する書き方では、週刊新潮は保守リベラル的な立ち位置をとることが多いような気がする。かつて、ノンフィクション・ライターの本田靖春氏は週刊文春の持つ保守的な体質を嫌がり、晩年は距離を置いた。たしかに、今の週刊文春は他誌よりもスクープをとってくる情報力や取材力に長けていると思う。ジャーニーズ事務所やAKB48のスキャンダルに見られるように、他誌に比べてタブーが少ないこともそうした情報が集まりやすいのであろう。

   だが、週刊文春には本田氏が批判した体質が抜きがたくあるのも事実である。今週号でいえば、翁長雄志沖縄県知事(64)が辺野古沖のボーリング調査を停止するよう求めたことを取り上げ、<「移設反対は決して本心ではないと思います。ただ、知事選の公約としたことで、振り上げた拳を降ろすことができなくなっているのではないか」(元沖縄県議)>と、強気は見せかけだとし、翁長知事が今月中旬に中国へ訪問する予定があることに対しても、中国側に最大限利用されると難じている。沖縄県知事選で示された多くの民意を無視して移設を進める国のやり方のほうに問題があると、私は思うのだが、週刊文春はそうではないらしい。

   比較的リベラルだと思う新聞社系や週刊現代、週刊ポストは、週刊文春のこうした「弱点」をついて、週刊文春とは違う視点で特集やスクープを狙うべきだと思う。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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